考古学的アプローチとは? わかりやすく解説

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考古学的アプローチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:39 UTC 版)

日本酒の歴史」の記事における「考古学的アプローチ」の解説

日本では紀元前1000年前後縄文竪穴から、中国では酒造り用いられていた酒坑(しゅこう)が発見されている。そこには、発酵したものに集まるショウジョウバエ仲間サナギとともにエゾニワトコサルナシクワキイチゴなどの果実断片発見されている。 米から造られた酒ではなさそうなので、日本酒直接祖先と言ってよいかは議論を待つところだが、日本における醸造原初的段階物語るものとしてこれらの史跡も貴重である。酵母生き物であり、アルコール蒸発してしまうものであるから、従来考古学的手法ではあまり日本酒起源に関する研究進んでいない。 古墳時代中期以降5世紀-)の遺跡からは、楽器として使われたとも酒などの液体入れたともいわれる須恵器の「はそう(はさふ、はぞう)」が出土している。 平城京跡地から出土した木簡には、様々な種類の酒の記述がある。

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考古学的アプローチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 02:51 UTC 版)

フン族の起源」の記事における「考古学的アプローチ」の解説

フン族東・中央アジア物質文化結びつけるような考古学的知見少数しか見つかっていない。両者関連を示す最も重要な証拠なり得るのが、フン族匈奴それぞれ使っていた青銅大釜である。それぞれの大釜似通っているだけでなく、匈奴大釜からフン族大釜大きな進化が見いだせるのだという。キム・ヒョンジンは、これをもって匈奴文化フン族受け継がれていたことが証明できる主張している。林俊雄は、こうした大釜出土品を辿ることでフン族/匈奴西遷を追うことができると主張した。しかしUrsula Brossederによれば匈奴大釜フン族大釜中間相当するような品は見つかっていない。また彼女は、この出土品ひとつをとって匈奴フン族になった立証することは出来ない主張している。さらにBrossederは、匈奴大釜はたいてい墓地埋まっているのに対しフン族大釜水辺単独出土しているという相違点指摘している。 ヘザーは、フン族匈奴似たような武器用いた主張した。エッシェーとレベディンスキーは、フン文化みられる三枚矢羽をもつ巨大な鉄鏃は、明らかにアジア由来するものだとしつつ、これらは匈奴のみが用いたものではないと述べている。メンヒェン=ヘルフェンによれば様々なフン」にまとめられている集団使っていた鏃はそれぞれ大きく異なっている。 1945年メンヒェン=ヘルフェンは、ヨーロッパフン族が行っていたとされる頭蓋変形慣習について、匈奴行われていた証拠が無いと指摘した。ただしキムによればエフタル頭蓋変形行っていた証拠みられる。より最近考古学研究から、1世紀シルダリヤ川周辺にいたケンコル・グループと呼ばれる集団頭蓋変形行っていたことが分かっており、この集団匈奴関係している可能性がある。頭蓋変形慣習は、1世紀中央ユーラシアでは極めて広範囲行われていたようである。 またメンヒェン=ヘルフェンは、フン族遺物特徴的にみられる金葉鱗文様が、匈奴物品には見られないという点も指摘している。彼は、匈奴オルドス青銅器文化により強い関連があるとしたうえで、オルドス文化みられる動物モチーフフン族には見られない論じている。2018年Ursula Brossederは次のように述べている。 ここ数十年でモンゴルアルタイトゥバ、南シベリア考古学大きく進歩したが、基本的な事実認識変わっていない、すなわちこれら内陸アジア地域の諸集団物質文化は、ヨーロッパフン族のそれとは隔たりがあるということである。 Brossederは、4、5世紀内陸アジアにおけるフン族や、1、2世紀のウクライナ・ステップにみられる個々匈奴似た物的痕跡が示すのは、民族移動証拠というより、単に地域間交流があったことの証という程度であるとしている。ただし彼女は、考古学では民族移動があったことを立証反証できない述べている。一切考古学的証拠残さず集団大移動起こすことも少なくないからである。 エッシェーとレベディンスキー(2007年)によればヨーロッパフン族遺跡から発掘され人骨ヨーロッパ系のものが多数派で、他にモンゴロイド混血みられる。I・ボナは、モンゴロイド割合20-25パーセント推定している。

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