線刻十一面観音鏡像
主名称: | 線刻十一面観音鏡像 |
指定番号: | 2598 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2000.06.27(平成12.06.27) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 背面に長承三年、定俊の寄進刻銘がある |
員数: | 1面 |
時代区分: | 平安 |
年代: | 長承3年(1134) |
検索年代: | |
解説文: | 鏡面に十一面観音菩薩坐像を線刻した鏡像である。 線刻は繊細かつ流麗で、均整がとれ堂々とした体躯を形作っている。着衣や天衣の衣褶【いしゅう】線など、細部も的確に表されており、あたかも平安時代の白描画【はくびょうが】を髣髴とさせる。鏡胎も素文ながら径が三〇センチメートルを超え、鏡像としては大型の部類に属するものである。 さらに鏡背に記された銘文から、本件が長承三年十月二十三日、勧進大法師定俊【かんじんだいほっしじょうしゅん】によって、二月堂に施入されたことが知られ、十一面観音像の作風を勘案すれば、鏡像自体もこの時期に製作されたものと判断される。なお二月堂については東大寺二月堂を指すと考えられる。また定俊については、「前安房守伴廣親勘注案」大治四年(一一二九)三月日条や「東大寺牒案」永治元年(一一四一)十月二十九日条などに名の見える東大寺僧と同一と考えられる。 平安時代鏡像の基準作として貴重である。 |
線刻十一面観音鏡像(牡丹獏文鏡)
主名称: | 線刻十一面観音鏡像(牡丹獏文鏡) |
指定番号: | 2214 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1966.06.11(昭和41.06.11) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1面 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 鎌倉時代の作品。 |
線刻十一面観音鏡像(萩蝶鳥文鏡)
主名称: | 線刻十一面観音鏡像(萩蝶鳥文鏡) |
指定番号: | 2546 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1993.06.10(平成5.06.10) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | 背面に平治元年の刻銘がある |
員数: | 1面 |
時代区分: | 平安 |
年代: | 平治元年(1159) |
検索年代: | |
解説文: | 鏡の表面に神仏の像を彫り表した御正体【みしようたい】のことを鏡像と称している。本品も鏡背に、流水に萩・蝶・飛鳥・水草を鋳表した鋳上りのよい白銅質の鏡を利用している。 鏡面には十一面観音坐像を蹴彫【けりぼ】りで表しており、その図像は玄奘訳の『十一面神呪心経』に説く儀軌によったと考えられ、左手に水瓶を載せた蓮華の茎をもち、右手は膝上に展べて数珠をもっている。 鏡背文は、典型的な藤原鏡に比べると文様構成に形式が進み、また鏡胎や縁もわずかに厚手になっており、一般的な様式観からすれば鎌倉時代初期の鏡式と考えられる。 しかし本鏡の背面には鏡面の線刻像と同手と見られる「平治元年」、「潤五月廿五日」、「僧杲覺【こうかく】」の蹴彫り籠字【かごじ】刻銘があり、この種の鏡が平治元年(一一五九)頃には既に製作されていたことが明らかとなっている。 確実な紀年銘を有する平安時代の鏡像は十指に満たず、鏡像・和鏡の数少ない基準作例として、また巧緻で習熟した刻線を示す鏡像の優品としてその価値は高い。 |
工芸品: | 緑釉黒花牡丹文瓶 線刻十一面観音鏡像 線刻十一面観音鏡像 線刻十一面観音鏡像 線刻十二尊鏡像 線刻如意輪観音等鏡像 線刻阿弥陀三尊十二光仏鏡像 |
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