線刻千手観音等鏡像とは? わかりやすく解説

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線刻千手観音等鏡像

主名称: 線刻千手観音等鏡像
指定番号 117
枝番 00
指定年月日 1953.11.14(昭和28.11.14)
国宝重文区分 国宝
部門種別 工芸品
ト書 仏師僧崇紀、大趣具主延暦僧仁祐在銘
員数 1面
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品
国宝のほかの用語一覧
工芸品:  紺絲威鎧  紺絲威鎧  綴織当麻曼荼羅図  線刻千手観音等鏡像  線刻釈迦三尊等鏡像  舎利容器  舎利瓶

線刻千手観音等鏡像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 07:12 UTC 版)

水神社 (大仙市)」の記事における「線刻千手観音等鏡像」の解説

現在秋田県唯一の国宝であり水神社神体であるこの鏡は、もともとこの神社奉納されるために作られたのではなく工事中に偶然発見されたものである1677年延宝5年玉川から窪堰川まで水路(下堰)を引いている途中野中村三采女谷地(みむねやち)の地中1.5mから古鏡発見され藩主佐竹義処差し出したところ、堰神として祀るようにと言われた。そのためこの水路掘っていた草彅理左エ門が水神社創建し奉納した1938年昭和13年7月4日、「瑞花八稜鏡(ずいかちょうちょうはちりょうきょう)」の名称で旧国保存法に基づく国宝現行法重要文化財に相当)に指定され1953年昭和28年11月14日には「線刻千手観音等鏡像(せんこくせんじゅかんのんとうきょうぞう)」の名称で文化財保護法に基づく国宝指定受けたその後11月14日発見地中仙町の町の記念日となった。 「鏡像」とは、金属製の鏡の表面仏・菩薩などの像を線刻等で表したのである本作品の鏡の直径は13.5cm、厚さ7mm重さ520gの白銅製。鏡面には細い線で仏像彫られている。鏡面中央には蓮台立った十一千手観音像を表し左右に眷属8体、向かって右下に婆藪仙人(ばすせんにん)、左下功徳天配されている。鏡背は中央につまみがありそれを囲むように、さらにその外側宝相華表されている。鏡背の模様の上には「仏師僧 崇紀 大趣具主延暦僧仁祐 女具主源安女子」の線刻銘がある。作風銘文から、鏡自体平安時代初期線刻平安時代後期11世紀)の制作推定される銘文中の「仏師僧崇紀」(鏡面線刻行った僧)については不詳。「具主」は「旦主」すなわち施主の意であり、「延暦僧仁祐」は、11世紀半ば延暦寺活動した同名学僧比定される。「源安女子」は「源安の娘」の意であり、源安みなもとのやすし)は源綱渡辺綱)の孫にあたる武士である。 線刻千手観音像等鏡像見られるのは年に一度例祭の中で公開される僅か一時間ほどであるが、レプリカは中仙市民会館常時展示されている。現物本殿保管されていたが、環境悪かったため2007年11月16日本殿奥に新たに建造され専用保管庫移された。

※この「線刻千手観音等鏡像」の解説は、「水神社 (大仙市)」の解説の一部です。
「線刻千手観音等鏡像」を含む「水神社 (大仙市)」の記事については、「水神社 (大仙市)」の概要を参照ください。

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