紅白騒動とその後
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2006年12月31日、『第57回NHK紅白歌合戦』に初出場。事前のスポーツ紙の取材に対し、脱ぎパフォーマンスを行うことを窺わせる発言をした。これに対して北島三郎に「歌で勝負しろ」とたしなめられていたことがスポーツ新聞などで報じられていた。当日のステージは、通常のダンサーメンバーに加え、ピエロが加わり、夜王がマジックを披露。OZMAは演奏途中で消え、ワイヤーに吊るされ、最後は北島三郎と入れ替わるというイリュージョンパフォーマンスを披露した。この時、OZMAと一緒に演じた女性バックダンサーが、カーニバル風衣装の下の水着まで脱ぎ、裸体の描かれたボディースーツで踊るという演出を行った。ボディースーツであると気付かない視聴者も多くいたため、視聴者から「本当に裸ではないか?」との問い合わせが即時に寄せられ(放送内で対応できた分が約250件、放送以後1800件。対応できなかった分を含めると数千件以上)、番組内で総合司会のNHK・三宅民夫アナウンサーが「裸ではない」と説明する事態となった。後日、NHK側は記者会見を行い視聴者へ謝罪した(衣装に関してOZMA側からは説明されていなかった、リハーサル時は水着を脱がなかったなどと説明)。またOZMA自身はブリーフ姿になり、ブリーフの股間部分に、男性器を模した模型をつけていた。所属事務所と東芝EMI(現:ユニバーサルミュージック)はNHKに出向き経緯を説明した。なお、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}このパフォーマンスのため、紅白歌合戦を録画放送しているハワイの地上波放送局KIKU-TVでは、DJ OZMAの出演部分をカットして放送した(NFLスーパーボウルでのジャネット・ジャクソン胸出し事件で問題になったように、アメリカ合衆国では一般向けテレビ番組の放送コードは日本の比にならないほど厳しいため)[要出典]ただし、日本のavのモザイクはないため、成人向けの放送はノーカットで放映される。 この時使用されたボディースーツは、WAHAHA本舗が舞台で使用していたものからアイデアを得たものであった。WAHAHA本舗に所属しているタレントである久本雅美は、このパフォーマンスを賞賛した。 2007年1月1日未明、NHKより移動しTBS系『CDTVスペシャル』に出演、紅白歌合戦と同様のパフォーマンスを披露した。同年1月4日に、NHK会長橋本元一が新年の挨拶で、この件に触れ謝罪。1月11日に定例記者会見を行い、橋本元一会長がDJ OZMAに対して「現場で使いにくい状況だと思う」と述べた。また、1月10日までにコールセンターへ1,796件苦情があった。 自身のブログで、ファンに対してパフォーマンスの経緯等の説明がなされ、また、NHKの対応に対する怒りを露にし、自身が不満を抱いているNHKの関係者の実名を挙げた。 2007年3月1日に行われた「第44回ゴールデン・アロー賞」授賞式に出席し、騒動後初めて公の場に姿を見せた。その際インタビューで、NHKに対する本音を述べた。同年9月29日に「DJ OZMA "I ♥ PARTY PEOPLE" TOUR2007 THANK-TUARY」の渋谷C.C.Lemonホールでの最終公演の際に、OZMA本人曰く、開演前の会見で「隣のNHKホールを借りに行ったけど、断られた」と告白している。 2008年9月26日、DJ OZMAととんねるずがプロデュースするユニット『矢島美容室』デビュー発表の会見において「目標は紅白出場と東京ドーム7日間公演」と発表。OZMAは「今年の紅白プロデューサーの石原さんにわびを入れたい」と頭を下げた。同じく紅白歌合戦をきっかけにNHK出入り禁止状態であるとんねるずも「まずはNHKと和解したい」「紅白みたいなことがあったら謝ります」と語った。 氣志團についてもこの騒動以降はNHKの番組に直接出演できない状態が続いているが、2012年2月19日にはNHKホールで単独ライブを実施している。また『NHKのど自慢』で出場者が氣志團や綾小路の楽曲を歌うことがある他、ラジオ番組でレコード演奏されることがある等、楽曲に関しては締め出されていない。
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