紀ノ川第二中学校(和歌山県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 16:47 UTC 版)
「わたるがぴゅん!」の記事における「紀ノ川第二中学校(和歌山県)」の解説
全国大会二回戦の相手。守備は弱いが圧倒的な打撃力を誇る中学校で、一回戦の瀬戸内中戦では48得点をマーク。下位打線ですらハブボール・シーサーボールに対応する上、クリーンナップに至っては新魔球のスコールボールを破ってしまった。試合の裏では監督の田尻と鬼頭が、負けたら50万円を払うという賭けを行っている。 鎌田(かまだ) 捕手 3番 左投左打。小柄だがリストが超人的に強く、異常に速いスイングスピードの持ち主。その打球はフェンス間で跳ね回ったり、マンガ表現を抜きにしても会話が可能なほど滞空するフライになる、理不尽な強烈さを持つ。普段は計算高く立ち回る策士だが、わたるの反則ギリギリのプレーに腹を立てて「赤目」と呼ばれる凶暴化を起こし、故意の危険球や周囲への暴行で試合を壊していった。それでも、沈静化後は9回二死満塁から走者一掃の3点タイムリーを打ち、リーダーとしての仕事を果たした。捕手では珍しく左投げ。投手としてもかなりの速球と目にも止まらぬ牽制球を手首のスナップだけで投げるが、球質が致命的に軽いという弱点をわたるに見破られた。 森井(もりい) 投手 4番 右投右打。巨漢投手で医者の息子。カニ大食い競争で宮城には勝ったものの、わたるに負ける。普段は三島北中の土屋並の重く速い球(一日八食ボール)を投げるのだが、空腹になると信じられないような軽く遅い球になり、トリッキーズにすら打ちこまれた。このため、一度は鎌田とポジションを交替している。打者としても非凡な能力を見せ、ハブボールを初見でバックスクリーンに打ち込んだり、シーサーボールを特に何の工夫もなしに打って、わざとキャッチャーフライにしたりした(売店に行くため)。基本的に食べることしか頭になく、1イニングごとに2個の弁当を食べ、試合中に補欠に弁当を買いに行かせるほどの大食漢。「アホ」と言われると、相手が誰であろうが泣きじゃくりながら殴る。 西出(にしで) 中堅手 5番 右投左打。攻走守に優れ、陸上では100・200mと110mハードルの近畿記録を持っている。背が高く(ノッポ)、歯が出ている(出っ歯)ことからわたるに「デッポ」というアダ名をつけられる。長いバットとリーチを生かした独自の打法でシーサーボールを打っている。守備が苦手な選手が多い中で孤軍奮闘し、ホームラン勢の当たりを捕ったり、センター前のヒット性の当たりを前進守備でセンターゴロに仕留めた。 田尻(たじり) 紀ノ川第二中の監督。恫喝スレスレの言動が絶えないチンピラのような男だが、数学教師。独身。何事においても攻めることが一番と考えており、選手が少しでも消極的なプレイをしようものなら、その選手のおでこに黒板用コンパスの芯をつきたて、火花が出るほどの勢いで回転をさせて容赦なく円を描く(このときのかけ声は「中心取ったる〜!」)。守備についてはほとんど関心がなく、味方選手が凡エラーを犯しても「攻めた上でのエラーならしかたがない」と放任している。飲酒癖があり、午後4時にならないと前日に飲んだ酒が抜けない。「赤目」と化した鎌田に叩きのめされたり、鬼頭に50万円の借用書を作られたりと、あちこちで報いも受けている。
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