第3次ダービー伯爵内閣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第3次ダービー伯爵内閣の意味・解説 

第3次ダービー伯爵内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 05:17 UTC 版)

エドワード・スミス=スタンリー (第14代ダービー伯爵)」の記事における「第3次ダービー伯爵内閣」の解説

ラッセル伯爵内閣総辞職受けて1866年6月末に女王より大命受けた。この第3次ダービー伯爵内閣も少数与党政権であり、第1次第2次同様に選挙管理内閣性質強かった選挙法改正挫折国民抗議デモ暴動多発し急進派ジョン・ブライト国民武装蜂起ちらつかせ政府選挙法改正迫ってきた。保守党内にも暴動への恐怖広がり早急な選挙法改正求める声が強まったダービー伯爵基本的に選挙権拡大反対の立場だったが、ディズレーリからの説得最終的に早急に選挙法改正する必要性理解したディズレーリ主導で、1867年2月選挙法改正法案が庶民院提出された。都市選挙区については基本的に男子戸主選挙権認めるが、そこに様々な条件地方税直接納税者に限る、2年上の居住制限借家人選挙権認められない有産者は二重投票可能など)を加えることで実質的に選挙権制限する内容だった しかし保守的なインド担当大臣クランボーン子爵(後のソールズベリー侯爵)、戦争大臣ジョナサン・ピール(英語版将軍植民地大臣カーナーヴォン伯爵らは自由党が強い大都市選挙区有利な改正なるとし反対し、ついには辞職した一方ディズレーリは、庶民院における主導権を自らが握るため、何としても選挙法改正法案を通す決意固めていた。そのためジョン・ブライト自由党急進派譲歩重ね条件次々廃していった結果法案6月15日第三読会通過した貴族院では激し反発があったものの、ダービー伯爵辞職ちらつかせて不満を抑え込んだ結果貴族院もなんとか通過し8月15日ヴィクトリア女王裁可得て法律となった。ここに第2次選挙法改正達成された。 可決され法案は、都市選挙区については男子戸主であれば選挙権認めていた。直接納税条件納税方式直接納税のみにすることによって廃しており、2年居住制限条件1年減らされた。また年価値10ポンド上の住居借家人にも選挙権認められていた。州選挙区有権者資格については年価値12ポンド上の土地所有者選挙権有することとなった。 この第2次選挙法改正によって、有権者数は100万人から200万人増えた法案提案され当初誰も予想していなかった選挙権大幅拡大となったダービー伯爵にとってもディズレーリにとっても予想外選挙権大盤振る舞いになったが、彼らは政権維持のための代価考えて割り切ったという。 第2次選挙法改正法案をめぐる議会での論争の際には、すでにダービー伯爵持病痛風は相当悪化していた。閣議もしばしばロンドン・セント・ジェームズ・スクウェア(英語版23番地にある彼の自邸開かれるようになっていた。1867年秋にオランダ王妃所領自邸ノウズリー・ホール(英語版)に迎えたが、ダービー伯爵衰弱した様子見た王妃は「伯爵は今にも燃えつきそうです。熱っぽい目と青白い顔を見ていると身の毛がよだちます」とその印象語っている。 1868年2月に新議会招集されたが、ダービー伯爵はもはや議会出席できない状態だった。彼はまだそれほど高齢ではなかったので引退生活に入ることを渋っていたが、医者薦め辞意固めた女王もすでにディズレーリ後任にと考えていた。 1868年2月24日女王辞表提出したその際ディズレーリ大命与えるよう助言している。

※この「第3次ダービー伯爵内閣」の解説は、「エドワード・スミス=スタンリー (第14代ダービー伯爵)」の解説の一部です。
「第3次ダービー伯爵内閣」を含む「エドワード・スミス=スタンリー (第14代ダービー伯爵)」の記事については、「エドワード・スミス=スタンリー (第14代ダービー伯爵)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第3次ダービー伯爵内閣」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第3次ダービー伯爵内閣」の関連用語

第3次ダービー伯爵内閣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第3次ダービー伯爵内閣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエドワード・スミス=スタンリー (第14代ダービー伯爵) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS