第22週 - 第23週(2019年12月 - 2020年1月)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:18 UTC 版)
「おかえりモネ」の記事における「第22週 - 第23週(2019年12月 - 2020年1月)」の解説
百音の祖母・雅代の七回忌で新次と亮が永浦家を訪れる。2人はこの時点で別居しており、新次はイチゴ農家の手伝いをする中で、漁師とは異なる「作物を育てる楽しさ」を経験するようになっていた。新次が好みそうな中古船の購入を考える亮は、耕治に資金計画を見せ、頭金がもう少し必要とのアドバイスを受ける。気仙沼では不漁が続いていたが、亮は資金を稼ぐため新年の漁でクロマグロを狙うことを提案し、親方の同意を得る。一方、百音は事業の成果が出ず苦悩するが、サヤカからは「たったひと月やそこらで甘い」と言われ、菅波からは「自分で選んだんでしょう」とメッセージを受け、気仙沼でやってゆく決意を新たにする。 年が明けて亮たちの出港後、三陸沖で大しけとなる可能性を察知した百音は、野坂と協力していち早く予報を発表する。多くの漁船が無事に港に戻るものの、亮が乗った船は遠出していたため低気圧に巻き込まれてしまう。転覆の危険もある中、百音は野坂・内田と見解をすり合わせて6時間ほどその場にとどまるよう漁船に伝え、漁協に駆けつけた新次は同じ見解とともに現場での対処法を伝える。皆が無事を祈る中、船は港に戻り、未知は亮を迎えに行く。2人の思いがすれ違う中、百音は亮が繰り返す「大丈夫だから」の真意を尋ね、他人を受け入れられない本音を吐露した亮の手を未知が握る。「幸せになってもいいのかな」と漏らす亮に、未知は小さく頷く。しかし亮は、まだケリがついてない、と言い残して去る。 翌日、百音から亮の漏らした言葉を聞いた新次は耕治を訪ね、行方不明のままの美波の死亡届を出し、得られる金を亮が購入する船の資金にしたいと言う。嵐の夜、新次が亮の無事を必死に祈った相手が美波だったことで、その死をいつしか受け入れていたことに気づいたのだった。亮は新次に一緒に船に乗ってほしいと願い、そのためにこれまで生きてきたと話す。しかし新次は「元に戻ることだけが、いいこととは思えねえ」と言い、自分が船に乗るのは美波の存在が前提で、それを失った以上、船に乗るのは「あの日」で終わりにしたいと語る。亮は新次の決心を受け入れ、そして亮や永浦家の全員が見守る中、新次は美波の死亡届に判を捺す。 一方、気仙沼で銀行に勤めている耕治は、仙台にある本店での部長職への昇進を打診されたものの、銀行員としては十分にやり切ったという思いから、銀行を辞めて永浦水産の仕事をしたいと龍己に伝える。龍己は今さら海の仕事ができるわけがないと拒むが、耕治は、銀行員として町の人たちの相談に乗る中で、震災後にすぐに筏を組み直し、漁業を再開した龍己の姿が人々の励みになっていたことを語る。そして、そうした存在を失くしてはいけないと龍己に頭を下げて頼み込む。龍己は「簡単に言うな」と叱るが、「簡単じゃない、だからやるんだ」という耕治の熱意を受け入れる。翌朝、龍己は百音に、耕治は自分と同じやり方では無理だが、変えるべきものはとっとと変えて、大事なものを守っていけばいい、と語る。百音も、養殖業に気象予測を活かせないかと模索を始める。
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