第2次世界大戦における戦歴とは? わかりやすく解説

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第2次世界大戦における戦歴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 00:28 UTC 版)

シャール 2C」の記事における「第2次世界大戦における戦歴」の解説

1940年5月10日ナチス・ドイツのフランス侵攻開始され時点において、シャール2Cは8両が稼働体制にあり、全車フルネ(Fournet)大佐指揮官とする第511戦車連隊51戦車大隊所属していた。5月19日いわゆる電撃戦”に成功したドイツ機甲師団連合軍前線分断させたとき、第51戦車大隊はブリエ北西にあるジュドルヴィル(仏語版) - ノルワ=ル=セック仏語版)近辺森林布陣して待機中で、このうち95号車トゥーレーヌ」は待機地点に向かう途中マリー=マンヴィル(仏語版)付近路上機関故障発生し修理であった分断され連合軍敗北撤退続ける中、この地域配備されフランス軍部隊マジノ線による防衛計画組み込まれていたために動かされぬままで、第51戦車大隊上級部隊と共に待機続けた6月10日パリ無防備都市宣言と共に放棄され連合軍ひいてはフランス敗北決定的となるとフランス陸軍はこの有名な戦車ドイツ軍捕獲されることを防ぐため、前線より引き揚げ鉄道機関によって南部輸送することを決定した。 第51戦車大隊の8両のシャール2C命令従いナンシー南西にあるゴンドルクール=ル=シャトー仏語版)へ向けて移動すべく、最寄りの鉄道駅であり、重量貨物の取り扱い設備のあるランドル仏語版)への移動開始したが、マリー=マンヴィルで修理であった95号車トゥーレーヌ」は修理完了していないために同行できず、更に92号車「ピカルディー」がピエンヌ(仏語版)で電気系統故障により行動不可能となり脱落した残りの6両は6月12日にはランドル到達して鉄道輸送のための積載作業開始し、翌13日1330から1430にかけて3両ずつ2つ列車別れて南へ移動開始した同行できなかった2両はそれぞれ6月12日13日上級司令部指示により爆破処分された。 列車13日の夜から14日にかけてイタリア空軍航空機による攻撃受けたが、爆撃不正確なこともあり、損害はなかった。ドイツ軍侵攻迫っている中、情報錯綜して命令系統混乱し目的地となる集結地点再三変更された上、フランス各地鉄道ドイツ空軍爆撃によって各所線路寸断されているため、路線南部移動する他の部隊載せた列車混雑しており、6月15日列車予定より大幅に遅れて経由通過地点であったヌフシャトー到着し上級部隊との連絡円滑に行えない中で辛くも受領した命令により、更に南、ディジョン北方にあるイスシュル=ティーユ(仏語版)を目指した。 6月15日午後2C重戦車載せた列車ヴァル=ド・ムーズ(仏語版)東方にあるムーズ駅付近で、先行する燃料輸送列車急降下爆撃機攻撃により炎上したために前後5本の列車と共に線路上で停止先行列車後続列車挟まれ前進後進不可能になり、更に、進路上にあるキュルモン・シャランドレ駅(仏語版)が既にドイツ軍により占領されたとの報告もたらされた。 大隊長フルネ大佐戦車貨車から降ろして自走による退避検討したが、2C重戦車輸送している列車始めとして、機関士が軍の指示待たず避難してしまったために機関車動かせず、降車作業を行うための作業空間確保できないために戦車貨車から降車させることも困難となったこのままでは進撃してくるドイツ軍により抵抗もできぬまま捕獲されることが必至となったため、事前に上級司令部与えられていた命令に従って列車上で自爆処分することが決断され、工兵隊支援の下、翌日午後までに全車処分された。 こうして、フランス唯一の超重戦車は、実戦参加したものの一度戦闘経験することなくすべてが失われた

※この「第2次世界大戦における戦歴」の解説は、「シャール 2C」の解説の一部です。
「第2次世界大戦における戦歴」を含む「シャール 2C」の記事については、「シャール 2C」の概要を参照ください。

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