第2極東戦線
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「ソビエト連邦による満洲侵攻」の記事における「第2極東戦線」の解説
マクシム・プルカエフ下の第2極東戦線は以下を含んだ。 第2赤旗軍(ロシア語版) 第15軍 (ソ連)(ロシア語版) 第16軍 (ソ連)(ロシア語版) 第5狙撃軍団(ロシア語版) アムール船隊(ロシア語版) 第10航空軍 (ソ連)(ロシア語版) 第11航空軍 (ソ連)(ロシア語版) 第2極東戦線は攻撃任務への支援として展開された。目標はハルビン市とチチハル市を占領して、日本軍の満洲南部への後退を妨害することだった。前線部隊には1940年代初めにソ連領内に撤退した東北抗日聯軍の中国人と朝鮮人ゲリラから成る第88独立狙撃旅団も含んだ。周保中に率いられたこの部隊は破壊工作や偵察任務を行うため侵攻作戦に参加する事になっていたが、戦場へ送るには価値があり過ぎると見做された。この部隊は戦闘任務から外され、代わりにその後の占領期間に解放された地域の役所や警察署の指導職や管理職に就任した。(将来の独裁者金日成を含む) 第88独立狙撃旅団の朝鮮人大隊も第1極東戦線の一部として、その後の朝鮮解放後の活動を支援する為に送られた。 第1極東戦線とザバイカル戦線の部隊が長春を占領すると、第2極東戦線は遼東半島を攻撃し、旅順を占領する予定だった。 極東司令部指揮下のソ連軍合計ザバイカル戦線第1極東戦線第2極東戦線兵員数1,577,725 654,040 586,589 337,096 大砲、迫撃砲27,086 9,668 11,430 5,988 複式ロケット発射装置1,171 583 516 72 戦車、自走砲5,556 2,416 1,860 1,280 航空機3,721 1,324 1,137 1,260 また、日本側の一資料では、以下の通りである。 総数師団80個 戦車・機械化旅団40個 飛行師団32個 戦車・自走砲5,250両 航空機5,171機 兵力175万 第1極東戦線(キリル・メレツコフ)狙撃師団31個 騎兵師団1個 戦車・機械化旅団14個 大砲・迫撃砲10,616門 戦車・自走砲1,974両 第2極東戦線(マクシム・プルカエフ)狙撃師団11個 戦車旅団8個 大砲・迫撃砲4,781門 戦車・自走砲917両 ザバイカル戦線(ロディオン・マリノフスキー)狙撃師団28個 騎兵師団5個 戦車師団2個 自動車化狙撃師団2個 大砲・迫撃砲8,980門 戦車・自走砲2,359両 各戦線は、軍団の代わりに前線に直接付随する “front units” を所有していた。戦力のおよそ1/3は、戦闘支援と補給任務に就いた。ソ連の作戦計画では独ソ戦で得られた機動戦での経験が組み込まれている。
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