ザバイカル戦線とは? わかりやすく解説

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ザバイカル戦線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/04 14:48 UTC 版)

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ザバイカル戦線
創設 1941年(昭和16年)8月5日
廃止 1945年(昭和20年)10月9日
所属政体 ソビエト連邦
所属組織 ソ連軍
部隊編制単位 総軍
最終上級単位 ザバイカル軍管区
担当地域 満州と内モンゴル
最終位置 満州、内モンゴル華北
主な戦歴 第二次世界大戦
(ソ連対日参戦)
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ザバイカル戦線ロシア語: Забайка́льский фро́нтザバイカル方面軍、もしくはザバイカル正面軍とも)は、第二次世界大戦中にソ連バイカル湖東部地域に設置された赤軍の方面軍級部隊である。大戦末期、ソ連対日参戦に参加した。

概要

1941年9月15日、ザバイカル軍管区(第17軍、第36軍)に基づき設置。1942年8月1日、戦線航空部隊に基づき第12航空軍編成。

独ソ戦中、ザバイカル戦線は、後背地として機能し、16個師団(11個狙撃師団、1個騎兵師団、3個戦車師団、1個自動車化狙撃師団)、2個旅団(1個狙撃旅団、1個砲兵旅団)、兵員30万人、火砲2千門以上、戦車1,400両以上を前線に送り出した。

1945年6月20日、第39軍、7月1日、最高司令部予備から第53軍、第6親衛戦車軍、7月5日、騎兵・機械化群(司令官:イッサ・プリーエフ大将)が編成された。

1945年8月、興安総省(ヒンガン)・奉天市(ムクデン)方面において戦略満洲作戦に参加。戦線部隊は、内蒙古張家口特別市(ハールガン)、ドローンノール、ソルン、ハイラール方面の要塞を突破し、モンゴル人民革命軍と協同で、関東軍第3方面軍第44軍及び第30軍第4軍、綏遠軍集団)を撃破し、大興安嶺を越えた。8月18日、張家口特別市、熱河省承徳県赤峰、奉天市、新京特別市チチハル市の線まで進出した。停戦後、日本軍の武装解除と降伏受け入れに従事した。

1945年9月10日付最高司令部スタフカの命令に従い、10月9日、ザバイカル戦線は解散された。戦線の指揮機関と部隊は、ザバイカル・アムール軍管区に改編された。モンゴル軍部隊は、モンゴル人民共和国軍に復帰した。

編制

指揮官

司令官:

  1. ミハイル・コワリョフ中将(1941年7月~1945年7月)
  2. ロディオン・マリノフスキーソ連邦元帥(1945年7月~10月)

終戦時の所属部隊

軍事会議議員:

  1. コンスタンチン・ジミンロシア語版軍団委員(1941年9月~1944年7月)
  2. コンスタンチン・ソロキンロシア語版少将(1944年7月~1945年7月)
  3. アレクサンドル・チェフチェンコフロシア語版中将(1945年7月~10月)

参謀長

  1. エフィム・トロツェンコロシア語版英語版中将(1941年9月~1945年7月)
  2. マトヴェイ・ザハロフ上級大将(1945年7月~10月)

関連項目

外部リンク


ザバイカル戦線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:08 UTC 版)

ソビエト連邦による満洲侵攻」の記事における「ザバイカル戦線」の解説

ロディオン・マリノフスキー下のザバイカル戦線は以下を含んだ第17軍 (ソ連)(ロシア語版第36軍 (ソ連)(ロシア語版第39軍 (ソ連)(ロシア語版第53軍 (ソ連)(ロシア語版) 第6親衛戦車軍(ロシア語版イッサ・プリーエフ下のモンゴル人民軍(ロシア語版騎兵機械化集団ロシア語版) 第12航空軍 (ソ連)(ロシア語版) ザバイカル戦線は翼包囲の西半分形成し内モンゴル砂漠横断して大興安嶺山脈越えた。これらの部隊最初に奉天 (現在の瀋陽市) を確保し次に満洲中央部の南にある長春市第1極東戦線部隊合流して翼包囲完成させることを目的としていた。 1,000両の戦車自走砲集めた第6親衛戦車軍(ロシア語版)は、装甲前衛部隊英語版としての役割果たし方面軍前進先導して侵攻5日目までに満洲内陸部に縦深350kmの確保目標としていた。 第36軍西から攻撃してハルビン市チチハル市第2極東戦線合流することを目的としていた。

※この「ザバイカル戦線」の解説は、「ソビエト連邦による満洲侵攻」の解説の一部です。
「ザバイカル戦線」を含む「ソビエト連邦による満洲侵攻」の記事については、「ソビエト連邦による満洲侵攻」の概要を参照ください。

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