ヴォルホフ戦線とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ヴォルホフ戦線の意味・解説 

ヴォルホフ戦線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/30 15:30 UTC 版)

ヴォルホフ戦線ロシア語: Волховский фронтヴォルホフ方面軍、もしくはヴォルホフ正面軍とも)は、第二次世界大戦中(独ソ戦初期と中期)に2度に渡りソ連北西部に設置された赤軍の方面軍級部隊である。

ヴォルホフ戦線(1941年12月~1942年4月)

最初のヴォルホフ戦線は、1941年12月17日、レニングラード戦線左翼部隊と最高司令部スタフカ予備(第4軍、第26軍、第29軍、第52軍、第59軍、第2打撃軍)に基づき創設された。ヴォルホフ川左岸に位置する敵の撃破と、レニングラード戦線との協同によるレニングラードの封鎖解除を任務とした。1942年1月~2月、リュバン方面で激戦を繰り広げた。

1942年4月23日、4月21日付スタフカの命令により、ヴォルホフ作戦集団に改編され、レニングラード戦線に編入された。

編制

  • 第4軍
  • 第26軍
  • 第29軍
  • 第52軍
  • 第59軍
  • 第2打撃軍

指揮官

ヴォルホフ戦線(1942年6月~1943年10月)

2度目のヴォルホフ戦線は、1942年6月9日、ヴォルホフ作戦集団(第2打撃軍、第4軍、第8軍、第52軍、第54軍、第59軍)に基づき創設され、同年8月、第14航空軍が編成された。1942年8月~9月、レニングラード戦線と協同で、シニャヴィン作戦を行い、レニングラード攻撃を準備していた敵を撃破した。

1943年1月、レニングラード封鎖突破(イスクラ作戦)の際、ヴォルホフ戦線右翼部隊は、ラドガ湖南方の強力な敵の防衛線を突破し、レニングラード戦線の第67軍と会合して、レニングラードとの地上連絡を保障する回廊を開設した。シニャヴィン・ムギン方面で攻勢を継続しつつ、戦線部隊は、レニングラード攻撃を準備していた敵を撃破した。

1944年1月~2月、ノヴゴロド・ルガ作戦を行ってノヴゴロドを解放し、レニングラード戦線、第2沿バルト戦線、赤旗バルト艦隊と協同で、ドイツ北方軍集団を撃破した。2月2日、第2沿バルト戦線から第1打撃軍を増強される。

1944年2月15日、2月13日付スタフカの命令により、ヴォルホフ戦線は解散され、その部隊は、レニングラード戦線と第2沿バルト戦線に移管され、指揮機関はスタフカ予備となった。

編制

  • 第2打撃軍
  • 第4軍
  • 第8軍
  • 第52軍
  • 第54軍
  • 第59軍
  • 第14航空軍 - 1942年8月創設
  • 第1打撃軍 - 1944年2月2日、第2沿バルト戦線から配属

指揮官

司令官:

  1. キリル・メレツコフ上級大将(1942年6月~1944年2月)

軍事会議議員:

  1. アレクサンドル・ザポロージェツ一等軍委員(1942年6月~10月)
  2. レフ・メフリス軍団委員(1942年10月~1943年3月)
  3. テレンチー・シュトィコフ少将(1943年4月~1944年2月)

参謀長:

  1. G.ステリマフ少将(1942年6月~10月)
  2. M.シャローヒン中将(1942年10月~1943年6月)
  3. F.オゼロフ少将(1943年6月~1944年2月)

関連項目

外部リンク


ヴォルホフ戦線(1941年12月~1942年4月)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/30 15:30 UTC 版)

「ヴォルホフ戦線」の記事における「ヴォルホフ戦線(1941年12月1942年4月)」の解説

最初のヴォルホフ戦線は、1941年12月17日レニングラード戦線左翼部隊と最高司令部スタフカ予備第4軍、第26軍、第29軍、第52軍、第59軍、第2打撃軍)に基づき創設された。ヴォルホフ川左岸位置する敵の撃破と、レニングラード戦線との協同によるレニングラード封鎖解除任務とした。1942年1月2月リュバン方面激戦繰り広げた1942年4月23日4月21日スタフカ命令により、ヴォルホフ作戦集団改編され、レニングラード戦線編入された。

※この「ヴォルホフ戦線(1941年12月~1942年4月)」の解説は、「ヴォルホフ戦線」の解説の一部です。
「ヴォルホフ戦線(1941年12月~1942年4月)」を含む「ヴォルホフ戦線」の記事については、「ヴォルホフ戦線」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヴォルホフ戦線」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴォルホフ戦線」の関連用語

ヴォルホフ戦線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴォルホフ戦線のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴォルホフ戦線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヴォルホフ戦線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS