ヴォルプスヴェーデ・クンストハレ
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「ヴォルプスヴェーデ」の記事における「ヴォルプスヴェーデ・クンストハレ」の解説
地元の製本家フリードリヒ・ネッツェルは、彼の店と隣のスペースをヴォルプスヴェーデの芸術家たちが展示・販売目的で利用できるように最初に提供した。その息子のフリードリヒ・ネッツェル2世は、1919年にベルク通りに一軒家を建設し、現代美術を展示するギャラリーとした。美術商のかたわら、美術コレクションが形成された。このギャラリー・オーナーが1945年に亡くなった後、その妻は、戦後の困難な時代に経営を続け、息子のフリードリヒ・ネッツェル3世に引き継いだ。ここでは、家族が三世代で形成したコレクションの他に、ヴォルプスヴェーデを全国的に有名にしている特別展示を開催している。たとえば、1972年、1973年、1989年には、当時としては初公開となるソヴィエト時代の作品を含むハインリヒ・フォーゲラーの作品展を開催し、1976年にはパウラ・モーダーゾーン=ベッカーの生誕100周年を記念した大規模な展覧会を、1989年には芸術家村100周年記念特別展を開催した。 ギャラリーのオーナーでコレクターであったフリードリヒ・ネッツェルの死後、その希望によりコレクションを将来にわたって維持する財団が設立された。「ヴォルプスヴェーデ芸術財団フリードリヒ・ネッツェル」は個人ベースの協力者やボランティアによって運営されている。ヴォルプスヴェーデ・クンストハレのコレクションの中には、たとえば、フリッツ・マッケンゼン、オットー・モーダーゾーン、ハンス・アム・エンデ、フリッツ・オーヴァーベック、ハインリヒ・フォーゲラーの作品や、現代芸術家オッッティリー・ライレンダー作品の大規模な長期貸与品が含まれている。芸術家第二世代では、ゲオルク・タッペルト、アルベルト・シューストル=アーディング、ウード・ペータース、アルフレート・コルマー、テティウス・テューゲル、ブラム・ヴァン・ヴェルデ(ドイツ語版、英語版)、リーゼル・オッペル、リヒャルト・エルツェ(ドイツ語版、英語版)らの作品が展示される。フリードリヒ・メクセペル、ハイニ・リンクスヘンダー、ウーヴェ・へスラーといった現代のヴォルプスヴェーデの芸術家の作品も展示されている。
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