第1作『ムーミン谷の彗星』実現までとは? わかりやすく解説

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第1作『ムーミン谷の彗星』実現まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/02 21:35 UTC 版)

たのしいムーミン一家〜ムーミンと魔法使いの帽子〜」の記事における「第1作『ムーミン谷の彗星』実現まで」の解説

ムーミン』の原作者であるトーベ・ヤンソンは、舞台芸術にも深い関心寄せた人物であった実際に舞台美術衣装デザイン手掛けていて、1952年にはユリヨ・コッコ(en:Yrjö Kokko)原作の『羽根なくした妖精』(原題:Pessi ja Illusia)というバレエ作品舞台美術衣装デザイン担当した経験もあった。 舞台化としては『ムーミン』の芝居ムーミントロール彗星)が1949年実現していて、その後断続的に上演続いている。1974年には子供向けオペラ誕生し人形劇コンテンポラリーダンスでも題材となっていた。ただし、『ムーミン』がバレエなるには2015年まで待たなければならなかった。 バレエ化障壁となったのは、『ムーミン』の物語が持つ「名言だらけ」とも表現される豊かな言葉魅力使えないことであった。さらに着ぐるみダンサーではバレエ表現重要な顔の表情出せない上に動きや行動に制約課せられるため、劇的な舞踊表現創造が可能かどうか疑問持たれていた。 ムーミンバレエ化発案したのは、フィンランド国立バレエ団芸術監督のケネス・グレーヴであった。グレーヴは2010年代初め物語繰り返し読むうちに「ムーミンヒント得た作品作りたい」との閃き得ていた。彼にフィンランドバレエ対す理解を深めること、若いダンサー育成子供たち劇場いざなうことなどいくつかの構想があり、ムーミンバレエ化もその延長線にあった。 グレーヴは当初、「ムーミンバレエ恋をする」という新たな物語考えていたものの、ヤンソン著作権管理するソフィア・ヤンソンから「話やキャラクター新たにつくるのではなくオリジナル尊重してほしい」との要請受けたという。 ムーミンに関する作品については、ムーミン商品などを管理するムーミン・キャラクターズ社の許可必要だった。ムーミン・キャラクターズ社の検討する内容は、「トーベ・ヤンソンムーミン世界踏襲しているか、美術小道具挿絵忠実か、着ぐるみそれぞれのキャラクター基準満たしているか」など細部まで多岐にわたっていた。 バレエ化許可を得るため、「できる限り原作忠実にいこう」という方針で話が進んだ世界初となる『ムーミン・バレエ』では、『ムーミン谷の彗星』(原題:Kometen kommer、1946年1956年改訂1968年三訂)が題材選ばれた。『ムーミン谷の彗星』は、劇場版アニメーション制作されるなど『ムーミン・シリーズ』の中では知名度が高い話であった2015年初演では、振付家として無名のアナンダ・コノネンというバレエ団所属ダンサー作品振付担当したが、全公演ソールド・アウトになる成功収めた。『ムーミン谷の彗星』は4歳以上が入場可能な公演として制作されたため、客席あちこちでは「子供たち嬉しそうな声があちこちから聞こえてくる」光景見られ好評持って迎えられた。

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