神取あきら(かんどり あきら)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 04:48 UTC 版)
「なつきクライシス」の記事における「神取あきら(かんどり あきら)」の解説
常東学園有数の格闘家である新格闘技部主将。中学時代には全日本女子柔道選手権を制し、さらに神道塾での修練を積んでおり、関節技を中心に数多くの技を持つ。短い頭髪と男子制服で男装し、女性ながらもクッキリと割れた腹筋など筋肉質な肉体が特徴。氷室より粛清部隊を撃退し続けるリナの粛清命令を受け、剛柔高校へ乗り込み左肩を脱臼させるほどの重傷を負わせたが、駆けつけたなつきとの一瞬の攻防から彼女の技術に注目、さらに柳澤の弟子でもあるなつきを狙い始めた(クラッシュ10)。リナを襲った夜の対戦は柳澤により中断させられたが、ほどなく氷室や佐竹を含む大勢を率いて剛柔高校を襲撃、折悪く休養中のなつきを庇おうと挑んだリナをマウンテンストームで沈黙させ、憎しみに燃えるなつきと対戦した。俊敏さで勝るなつきに対し、洗練された筋繊維と呼吸法とで肉体を鋼の様に硬くする「発硬術」(はっこうじゅつ)によって打撃を全く通用させず彼女を圧倒するが、マウンテンストームの一瞬の隙をついてなつきが放った技(後のNGB)に敗れた(クラッシュ12)。その後、敗北の悪夢に襲われ続け復讐に燃える彼女は、接近戦に強いなつきに対抗すべく打撃系格闘技を修練して体捌きを会得し、囮を使ってNGBをもう一度直接見極めようとしたが、なつきを眼にした彼女は歯止めが利かず、その場で襲い掛かった (Action12)。戦意の無い彼女に攻撃を加えて挑発、なつきのNGBを破るとサンダーマウンテンストームで決着をつけようとした。柳澤の乱入とリナ・小橋・楼部の活躍でなつきは救出されたが、それで収まらない神取が部員達に当り散らした結果、自身の知らぬ間に部員らの恨みを買ってしまう。後日、副将・栗巣怒留真(くりす どるま)率いる一団に剛柔高空手部を襲わせ、駆けつけたなつきに果たし状を突きつけた (Action16)。決戦の日、激情に駆られて技に精彩を欠くなつきに対し優勢に闘いを進め、あと一歩まで追い詰めたが、柳澤が見せた三戦の姿から「己の内面を見つめなおす」という意味を思い出し落ち着きを取り戻した彼女に反撃を受ける。なつき主導の闘いは、神取が刺し違える覚悟で放ったTMSを破られた直後、NGBによって決着がついた (Action17)。神取はもともと財閥社長の父を持つわがままで意地っ張りな令嬢だったが、跡取りである弟にばかり注目する父の関心を惹きたくて柔道を始めた。それでも父に顧みられなかった孤独感からさらに柔道に打ち込んだ彼女は、通い始めた神道塾で柳澤と出逢い、その絶対的な強さに惹かれたが、当時「強さ」に邁進していた彼について行くために彼女は女性であることを捨て、最強の格闘家を共に志した。ところが、柳澤は彼女の期待した(最強の空手部を持つ)常東学園へは進学せず、彼女から去ってしまう。再び孤独となった神取は、ただ一人「最強」を求め続け、そうした中で出逢ったのがなつきであった。決戦が終わった後、なつきの眼(正確にはまぶた)を傷つけた狙撃が、自分への援護ではなく、恨みを持つ部員からの彼女自身への報復であったことを知り、再び孤独感に陥ろうとしたが、それを悟ったなつきが再戦を要求するのを聞き、自らも視界を絶って対戦し彼女と心を通わせた。これ以後、建前は従前同様に「打倒 貴澄なつき」を掲げながらも彼女に危害を加える敵ではなく彼女との対戦自体を楽しみにする良きライバルとなり、剛柔高校学園祭のプロレスタッグマッチに佐竹と共に出場し (Action21)、セミプロ選手を交えた主催チームの卑怯な戦法に苦戦するなつき・小川(なつきとタッグを組んだプロレス研究会部員)をリナと共に救援したり (Action23)、姑息な技を使う八傑士候補・荒谷練司(あらや れんじ)の襲撃に苦戦するなつき・辰馬を救出し (Action103)、その礼に訪れたなつきにいきなり挑むなどした (Action114)。一方で強さへの拘りも無くなり、八傑士 (Action102) や特務科昇級、内弟子などの機会を全て辞退し、束縛を絶って常東学園を後にした (Action114)。Last Actionでは、男装ではない衣装を着て佐竹を伴い歩く姿が描かれている。
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