知育菓子として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 22:38 UTC 版)
2000年(平成12年)頃より、かにぱんのパッケージには、かにぱんの表面の割れ目に沿って、各部をちぎって、生物や機械など様々な形を作ることが紹介されており、かにぱんが知育菓子であることがアピールされている。一部の販売客の間で「こんな楽しみ方ができる」と話題となり、地方局のテレビで取り上げられたのがきっかけであり、担当者の間で考えたもの、販売客から提案されたものが紹介されている。 パンの表面の割れ目は、本来はちぎることを意図したものではなく、焼きむらを防ぐための工夫である。元々あったビスケット、クッキーの製造ラインで始めたことで、結果的にちぎることができるパンになったと見られており、偶然の産物と言える。 三立製菓では、ちぎったパンを組み合わせて自由に形を作ることは、創造力の養成に効果があるとして、親子向けのちぎり方を教えるなど新たな試みも始め、普及を図っている。公式ウェブサイトにも、特設サイトとして「ちぎってかにぱん」が設置されて、「ちいさないきもの」「どうぶつ」「きかい」といったカテゴリがあり、かにぱんを使って動物などの生物、器物などの形を作ることができることが紹介されている。公式サイトやパッケージの紹介されている作例は、20種類以上に及ぶ。 三立製菓の公式サイトをもとにした「ちぎってかにぱん」の作例 「とんぼ」 「ペンギン」 「ロボット」 2010年代半ばには、かにぱんをちぎって遊ぶことがTwitterでも話題になり、消費者がちぎり方が載ったパッケージを投稿したところ、「いいね」は3万件以上、リツイートは2万6千件以上に上り、「面白い」「その形は厳しいかも…」など、多くの感想が寄せられた。 2015年(平成27年)には、かにぱんのちぎり方を紹介する曲「かにぱんのうた」が製作されて、Youtubeで紹介されている。 翌2016年(平成28年)からは、子育てサークルや幼稚園などを対象にした食育教室「かにぱん教室」が開始されており、広報担当の女性社員「かにぱんお姉さん」が、かにパンをちぎって遊ぶことを児童たちに教えている。親子向けに、かにぱんをちぎって様々な形を作って楽しむことを教えると共に、母親向けには、かにぱんをアレンジした調理法も紹介している。新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが自粛されるまで、2020年3月までの開催回数は延べ300回を記録した。 2022年(令和4年)には、株式会社medibaと株式会社ORSによる子供向けOマネー学習アプリ「まねぶー」のアプリ内店舗に、三立製菓がアプリ内出店を開始し、かにぱんの組み換えを取り入れた「かにぱんパズル」などが提供されている。
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