畠山尾州家とは? わかりやすく解説

畠山尾州家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 02:46 UTC 版)

畠山氏」の記事における「畠山尾州家」の解説

尾州家金吾家から別れ、主に紀伊国越中国勢力有した文明9年1477年)に終結した応仁の乱の後、山城守となった畠山政長管領となったが、文明17年1485年)に山城国一揆起こり失脚山城守護の任を解かれた。その後細川政元対立する10代将軍足利義材に政長は重用され明応2年1493年)には、遂に将軍自らによる畠山総州家討伐実行された。しかし、その遠征中に細川政元日野富子によりクーデター起こされる。政長は子の畠山尚順逃して討ち死にし足利義材将軍の座を失った明応の政変)。 紀伊逃れた畠山尚順は、足利義材擁し周防国から上洛した大内義興細川高国結んで船岡山合戦参戦し総州家畠山義英破った。しかし、管領には細川高国山城の守護職大内義興任命された。尚順領国運営の為、嫡子畠山稙長二元政治行なったその後管領細川高国将軍足利義材対立すると稙長は細川高国尚順足利義材味方し永正17年1520年)に尚順は堺に追放された。しかし、畠山稙長天文3年1534年)に遊佐長教により追放されその後はも畠山長経畠山晴熙畠山弥九郎尾州家当主短期間交代し太平寺の戦い乗じて稙長が再度復帰、稙長没後畠山政国名代となる。 天文20年1551年)に遊佐長教刺客により暗殺されると、政国の子畠山高政実権復した高政は、三好長慶三好実休三好三人衆争い足利義昭織田信長結んだその後高政隠居したが、天正元年1573年)に義昭派だった弟の畠山秋高信長派の遊佐信教殺され河内守護家は滅亡する高政河内奪還を図るも果たせず、天正4年1576年死去したその後高政の弟・政尚の子である畠山貞政紀伊拠点移し勢力盛り返した。貞政は徳川家康連携するなど、羽柴秀吉対抗した。しかし後に豊臣政権により放逐され尾州家は全領地没収という形でついに完全に滅亡した(紀州征伐)。 貞政の子である畠山政信大和放浪中豊家重臣の片桐且元出会い片桐家仕官することとなった人柄認められ且元の娘婿となり片桐家重臣となる。政信は能書家としても極めて有能であり豊臣秀頼祐筆として且元に推薦されることによって豊臣家直臣となった。しかしやがて片桐且元豊臣家から徳川家へと主人変えると、且元の近親であった政信も豊臣家にいづらくなり豊臣家退散し徳川家仕えた徳川家康名族好きで知られ戦国武将であり畠山家河内紀大和領した名家であることから江戸城内の典礼司ることなどを命ぜられ将軍家近侍仰せつかる。 政信の子孫は江戸幕府高家内の一家となってその後幕末まで家系続いた明治維新後の当主畠山基永は足利復姓して士族となった歴代当主(畠山尾州家) 畠山持富 - 満家の三男持国の弟。弥三郎、政長の父。 畠山政久 - 持富の子。政長の兄。弥三郎。名は義富とも。 畠山政長 - 尾州家実質初代紀伊国守護河内国守護越中国守護山城国守護管領)。 畠山尚順 - 政長の子、紀伊国守護河内国半国守護越中国守護畠山稙長 - 尚順長男紀伊国守護河内国半国守護越中国守護畠山長経 - 尚順次男紀伊国守護河内国半国守護越中国守護畠山晴熙 - 尚順の四男?。紀伊国守護河内国半国守護畠山弥九郎 - 系譜不明紀伊国守護河内国半国守護畠山政国 - 尚順三男?。紀伊国守護河内国半国守護惣領名代とされる畠山高政 - 政国の長男紀伊国守護河内国半国守護畠山秋高 - 政国の三男河内国半国守護畠山政尚 - 政国の次男当主ではない。 畠山貞政 - 政尚の長男紀伊国戦国大名畠山政信 - 豊臣秀頼祐筆徳川秀忠近習畠山基玄 - 江戸幕府旗本

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