田澤純一
田澤純一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:13 UTC 版)
「日本人選手のメジャーリーグ挑戦」の記事における「田澤純一」の解説
2008年のドラフト会議での上位指名が確実視されていたが、同年9月に記者会見でメジャーリーグ挑戦の意思を表明し、日本プロ野球12球団宛にドラフト指名を見送るよう求める文書を送付した。このためドラフトでの指名はなく、12月にボストン・レッドソックスと3年総額400万ドルのメジャー契約を結び、日本のプロ野球を経由せずに直接メジャー契約を結んだ初の日本人選手となった。 この件をきっかけに、有力選手のドラフト拒否による海外球団への契約が続出してドラフト制度が空洞化することを懸念したNPB側は、日本プロ野球のドラフトを拒否して海外球団と契約した選手は、海外球団退団後の一定期間、日本プロ野球12球団と契約することを認めないルールを導入した。なお、日本を生活拠点とする関係上、日本プロ野球と海外プロ野球の双方でドラフト指名の対象となる在日外国人および外国系日本人選手の扱いについては明確にされていなかった。 田澤が帰国してルートインBCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズでプレーした2020年に、日本プロ野球選手会の要望と育成環境の変化を受けてこのルールが撤廃され、本人もNPB球団からドラフト指名された際には入団に前向きな意向を示していたが、結果的に同年のドラフト会議では指名されなかった。その後2021年に台湾プロ野球・味全ドラゴンズに移籍した。 なお、ドラフト指名漏れとなった後、海外球団に入団した選手や、学生時代から海外を主な生活拠点とした選手が退団・帰国した場合には、この制限が適用されていない。
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