特急「かもしか」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/24 09:56 UTC 版)
「つがる (列車)」の記事における「特急「かもしか」」の解説
「かもしか (列車)」はかつてJR東日本が秋田駅 - 青森駅間で運行した特急列車「かもしか」について説明しているこちらの項目へ転送されています。かつて日本国有鉄道・JR東日本が1986年から1988年まで松本駅 - 長野駅間を篠ノ井線経由で結んだ急行列車「かもしか」については「みすず (列車)」をご覧ください。 JR東日本が1988年から1990年まで福島駅 - 山形駅間で運行していた臨時快速列車「かもしか」については「つばさ (列車)」をご覧ください。 近畿日本鉄道がかつて運転していた特急列車・快速列車「かもしか」については「近鉄特急史」をご覧ください。 「かもしか」は、1997年3月に特急列車として秋田駅 - 青森駅間で運転を開始した。盛岡駅 - 秋田駅・青森駅間で運転していた特急「たざわ」が、秋田新幹線の建設により、秋田駅 - 青森駅間に運転区間が短縮されて列車名を変更したもので、秋田新幹線開業後は秋田駅で新幹線と接続し、秋田県北部、青森県津軽地方を結ぶ役割を担っていた。 なお、2010年12月4日の東北新幹線新青森駅延伸開業によるダイヤ改正で、秋田駅 - 青森駅間の特急列車は「つがる」に統一され、「かもしか」は廃止された。 列車名は、沿線近隣にある白神山地に生息するカモシカが由来となっており、イラストマークには「原生林のカモシカ」が描かれていた。 485系電車で運行されていた、かもしか号。(2007年9月15日 青森駅) かもしか号のヘッドマーク。(2004年3月19日) 運行形態 2010年12月3日廃止時で、3往復が運行されていた。 また車内には、「こまち」との連絡列車として車内販売が乗務していた時期もあった。 停車駅 秋田駅 - 八郎潟駅 - 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - 大館駅 - 碇ケ関駅 - 大鰐温泉駅 - 弘前駅 - 青森駅 1997年 - 2002年までは早口駅にも停車していた。 使用車両・編成 2010年12月3日運行終了時の編成図かもしか ← 秋田 青森 → 1 2 3 G 自 自 指 全車禁煙 1号車は半室グリーン車 凡例 G=グリーン車座席指定席 指=普通車座席指定席 自=普通車自由席 定期列車は基本的にすべて秋田車両センター所属の485系電車を使用し、485系電車としては最短の3両編成で運行された。 これらは「たざわ」で使用されていた編成を3両編成に短縮したもので、1997年末からはホワイトボディをベースにブルーとピンクの帯を配した専用塗色に塗色変更が行われ、1999年までには全編成の塗り替えが完了した。 通常は、1日に3両編成2本が使用されていたが、繁盛期には3両編成を2編成連結した6両編成で運転されることがあった。 また繁忙期には583系電車も使用される場合があった。2003年・2004年には秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)所属の9両編成で運転されたが、老朽化が激しく2005年以降は繁忙期も運用に就いていなかった。2007年から2010年は4年連続で1月1日に2・3号が583系で運転された。これは上野駅 - 青森駅間運転の臨時特急「ふるさとゴロンと」で使用した編成が青森車両センターに駐泊する期間の間合いを利用したものである。2007年は仙台車両センター所属車両が使用されたが、これは秋田所属編成が全般検査に入っていて使用できなかったためである。
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