秋田総合車両センター南秋田センター〈秋アキ〉
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「国鉄583系電車」の記事における「秋田総合車両センター南秋田センター〈秋アキ〉」の解説
2002年12月3日に青森運転所から下表の編成が転属した。なお、現名称までの変遷は、南秋田運転所→秋田車両センター(2004年4月1日改称)→秋田総合車両センター南秋田センター(2021年4月1日改称)である。 青森運転所→南秋田運転所転属当時の編成 ← 東京・上野 秋田・青森 → 編成番号 クハネ583 モハネ582 モハネ583 モハネ582 モハネ583 サロ581 モハネ582 モハネ583 クハネ583 20 12 79 33 6 5 当センター所属車は転入当初は保留車扱いながら波動用車として運用される珍しい形態が採られた。また冬期の大雪や塩害など厳しい気候条件にある日本海側の奥羽本線・羽越本線での運用から、外観は雨樋の歪みをはじめ補修跡や所々に錆が目立ち、前灯のレンズ部分が黒ずむなど傷みが激しかった。そのためサロ581-33・モハネ583・582-79は2006年6月1日で廃車。残存した6両は2006年4月より秋田総合車両センターに入場し、1年かけて仙台所属車と同様に検査と車体全体の再塗装を含めた徹底的な修繕を施して2007年4月16日に出場し、同月20日から「わくわくドリーム号」で運用を再開した。 2006 - 2007年にかけての車体修繕後の編成 ← 東京・上野 秋田・青森 → 編成番号 クハネ583 モハネ582 モハネ583 モハネ582 モハネ583 クハネ583 20 12 6 5 その後、特急「かもしか」に投入されることもあったほか、当初よりすべて国鉄特急色のため2001年に運転された「リバイバル月光」(新大阪 - 下関)・2004年に運転された「リバイバルつばめ」(品川 - 名古屋)などJR他社に貸出されるケースもある。 上述したように当センター所属車を仙台所属車で置換えるため2011年8月18日に仙台車両センターから転入、廃車となる従来からの秋田所属車は同年3月25日に運転された甲子園臨時「秋田県立大館鳳鳴高等学校応援列車」を最後に運用離脱。そして同年9月20日 - 21日にかけて長野総合車両センターへ回送され、同月22日付で廃車された。 仙台車両センターからの転属編成 ← 東京・上野 仙台・青森 → 編成番号 クハネ583 モハネ582 モハネ583 モハネ582 モハネ583 クハネ583 N-1+N-2 8 106 100 17 上述のように仙台車両センターから転入してきた編成であり、編成番号も仙台時代から引き続きN1+N2とされ、転属後に愛称表示機ならびに行先表示機幕・第2パンタグラフの交換(PS16H → PS16H改)が施工された。運用はこれまでの編成と同様、主に秋田地区発着の臨時列車や団体列車「わくわくドリーム号」に投入された。 2017年4月8日に奥羽本線秋田 - 弘前で運転される団体専用臨時列車「さようなら583系」への充当を最後に営業運転を終了すると発表された。ヘッドマークに「ありがとう583系」の特製ステッカーを貼り付けて運転後の同月9日に抽選による車両展示会を秋田駅で実施。同月27日に秋田総合車両センターへ自走回送された。 クハネ583-8は2017年9月2日付で廃車となり国内譲渡された。モハネ583・582-106は2017年10月14日付で廃車となり、台湾鉄路管理局車両工場があった台北機廠跡地に建造予定の鉄道博物館で保存車となる予定(詳細は保存車に後述)。モハネ583・582-100は2018年3月1日付で廃車となり、2022年4月1日現在はクハネ583-17のみが車籍を有する。
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