無言歌集 第4巻とは? わかりやすく解説

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メンデルスゾーン:無言歌集 第4巻

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:無言歌集 第4巻Lieder ohne Worte Heft 4 Op.53 U 143, 109, 144, 114, 153, 154作曲年1841年  出版年1841年  初版出版地/出版社Simrock 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変イ長調 「海辺で」 "On the seashore"3分30秒
2 変ホ長調 「浮雲」 "The fleecy cloud"2分30秒
3 ト短調 「胸騒ぎ」 "Agitation"2分30秒
4 ヘ長調 「心の悲しみ」 "Sadness of soul"2分30秒
5 イ短調 「民謡」 "Volkslied"3分00
6 イ長調 「勝利の歌」 "Song of triumph"3分00

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

ワーグナーが「第一級風景画家と言ったように、メンデルスゾーン情景描写標題音楽作曲において才能発揮している。
この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーン心象風景感情描写でも、表現した歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏することが重要だろう。
メンデルスゾーン活躍したこの時期ブルジョアジー家庭中心にピアノ教養として普及した。そのため、家庭気楽に弾ける作品多く作られたが、この《無言歌集》もその一つである。
無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり生前出版されたのは、第6集までである。第7集は、1851年、第8集は1867年出版された。1832年第1集出版したときにはメンデルスゾーンは、《ピアノのためメロディー》と記しており、《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年第2集出版してからのことであった
標題をもっているものが多いが、作曲者自身によってつけられたものはわずかである。実際メンデルスゾーン標題をつけることによって、音楽的な想像力限定されることを嫌ってたようだ

第4巻
1.変イ長調岸辺にて」 / op.53-1
2.変ホ長調浮雲」 / op.53-2 (1841)
メンデルスゾーン無言歌大部分の曲は、左手奏でる伴奏音型上に、右手旋律を歌うといった方法を採り、3部形式書かれているまた、曲に前奏間奏後奏挿入されていることからも、無言歌歌曲から着想されたものと考えらる。 
 Op.53-2は1841年出版され無言歌第4集の1曲。『浮雲』の題はメンデルスゾーン自身よるものではない。 曲全体右手八分音符と3連符という、異種リズム組み合わせによって進行する21小節目より、旋律線が上下表れる変化部分成し49小節より再現部に至る3部形式
3.ト短調胸騒ぎ」 / op.53-3
4.ヘ長調「心の悲しみ」 / op.53-4
和声的響き変化し陰影つくりだすその上に哀愁に富む旋律うかびあがる無言歌中でも、とくに感情富んだ深みのある一曲
5.イ短調民謡」 / op.53-5
6曲中、メンデルスゾーン自身命名した唯一の作品オクターブ3度の平行和音組み合わせた独特の語法用いられている。
6.イ長調勝利の歌」 / op.53-6
快活華やかな曲。ロンド形式にちかい形をもつ。




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