無言歌集 第1巻とは? わかりやすく解説

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メンデルスゾーン:無言歌集 第1巻

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:無言歌集 第1巻Lieder ohne Worte HeftOp.19 U 86, 80, 89, 73, 90, 78作曲年: 1829-1831年  出版年1832年  初版出版地/出版社Novello, Simrock, Schlesinger 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ホ長調 「甘い思い出」 "sweet remembrance"3分00
2 イ短調 「後悔」 "Regrets"2分30秒
3 イ長調 「狩人の歌」 "Jagerlied"2分00
4 イ長調 「信頼」 "Confidence"2分00
5 嬰ヘ短調 「眠れぬままに」 "Restlessness"3分00
6 ト短調 「ヴェネツィア舟歌 第1」 "Venezianisches Gondellied I2分30秒

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

ワーグナーが「第一級風景画家と言ったように、メンデルスゾーン情景描写標題音楽作曲において才能発揮している。
この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーン心象風景感情描写でも、表現した歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏することが重要だろう。
メンデルスゾーン活躍したこの時期ブルジョアジー家庭中心にピアノ教養として普及した。そのため、家庭気楽に弾ける作品多く作られたが、この《無言歌集》もその一つである。
無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり生前出版されたのは、第6集までである。第7集は、1851年、第8集は1867年出版された。1832年第1集出版したときにはメンデルスゾーンは、《ピアノのためメロディー》と記しており、《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年第2集出版してからのことであった
標題をもっているものが多いが、作曲者自身によってつけられたものはわずかである。実際メンデルスゾーン標題をつけることによって、音楽的な想像力限定されることを嫌ってたようだ

第1巻
1.ホ長調「甘い思い出」 / op.19-1 (1831)
全体流れなめらかな16音符の上に、抒情的な旋律うたわれる
2.イ短調後悔」 / op.19-2 (1832)
3.イ長調狩人の歌」 / op.19-3 (1832)
勇ましい狩り情景えがかれる第3曲〈狩人の歌〉という標題は、メンデルスゾーン自身もみとめていたニックネームである。6曲中最も有名な曲
4.イ長調信頼」 / op.19-4(1829)
5.嬰ヘ短調眠れぬままに」 / op.19-5 (1831)
ポコ・アジタート、四分六拍子情熱的な趣をもつ。無言歌の中ではめずらしいソナタ形式とっている。
6.ト短調ヴェネツィア舟歌 第1」 / op.19-6 (1830)
6曲中メンデルスゾーン自身命名した唯一の曲。無言歌曲集には、他に同名の作品が3
曲あり、これらは「ゴンドラ・リート」と呼ばれる。波の上揺れ動くような動き特徴している。




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