無言歌集 第3巻とは? わかりやすく解説

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メンデルスゾーン:無言歌集 第3巻

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:無言歌集 第3巻Lieder ohne Worte HeftOp.38 U 121, 115, 107, 120, 137, 119作曲年: 1836-1837年  出版年1837年  初版出版地/出版社Simrock 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ホ長調 「夕べの星」 "The evening star"3分00
2 ハ短調 「失われた幸福」 "Lost happiness"2分00
3 ホ長調 「詩人竪琴」 "The poet's harp"2分30秒
4 イ長調 「希望」 "Hope"2分30秒
5 イ短調 「情熱」 "Passion"2分30秒
6 変イ長調 「デュエット」 "Duetto"3分00

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

ワーグナーが「第一級風景画家と言ったように、メンデルスゾーン情景描写標題音楽作曲において才能発揮している。
この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーン心象風景感情描写でも、表現した歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏することが重要だろう。
メンデルスゾーン活躍したこの時期ブルジョアジー家庭中心にピアノ教養として普及した。そのため、家庭気楽に弾ける作品多く作られたが、この《無言歌集》もその一つである。
無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり生前出版されたのは、第6集までである。第7集は、1851年、第8集は1867年出版された。1832年第1集出版したときにはメンデルスゾーンは、《ピアノのためメロディー》と記しており、《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年第2集出版してからのことであった
標題をもっているものが多いが、作曲者自身によってつけられたものはわずかである。実際メンデルスゾーン標題をつけることによって、音楽的な想像力限定されることを嫌ってたようだ

第3巻
1.変ホ長調夕べの星」 / op.38-1 (1837)
2.ハ短調失われた幸福」 / op.38-2 (1837)
低音旋律の間の和音構成音があとうちのリズム装飾する形をとっている。
3.ホ長調詩人竪琴」 / op.38-3 (1837)
4.イ長調希望」 / op.38-4 (1837)
5.イ短調情熱」 / op.38-5 (1837)
第2曲と同様、シンコペーションによるあとうちのリズム利用した楽曲構成になっている情熱というよりは、焦燥感や不安をかきたてられるような印象をうける。
6.変イ長調デュエット」 / op.38-6 (1836)
6曲中唯一メンデルスゾーン自身によって命名され作品テンポはゆっくりめであるが、動きはゆるやかではない。「常に両声部くっきり際立たせなければならない」と記されており、装飾声部均質に演奏しながら、2つ主要な旋律をはっきりとうきたたせることが大切だろう。技巧的な曲である。




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