源氏物語巻名詠歌とは? わかりやすく解説

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源氏物語巻名詠歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/19 09:28 UTC 版)

源氏物語巻名歌」の記事における「源氏物語巻名詠歌」の解説

このような巻名歌をまねて本文中に巻名の元となった言葉を含む歌があるかどうかかかわらず『源氏物語』全帖にわたって巻名詠み込んだ歌を新たに作って並べた歌集巻名歌呼ばれることがあり、特に通常の巻名歌区別するときには「源氏物語巻名詠歌」と呼ばれるこのような巻名歌は歌の手本とされたり、書の手本とされたり『源氏物語』題材とした絵(源氏絵)の中に書き込まれるなど、さまざまな形使われている。 巻名含まれていないものの、『源氏物語』の巻の情景詠み込んだ歌として確認できる最も早い事例は、藤原行家撰『人家集』収録の「内裏にて源氏の巻々を題にて歌よみ侍りけるに きりつぼ」との詞書を持つ歌である。現在確認出来範囲巻名含んでいる歌としては『長秋詠藻』の「寄源氏名恋 うらみてもなほたのむかな澪標深き江にある印と思はば」が最も早い時期のものであり、その後さまざまな巻名歌作られていった。以下にその主なもの特徴的なものをあげる。 『源氏六十三首之歌』(島原松平文庫蔵本)『源氏物語』巻名名号組み合わせて詠んだもの。 『源氏ゆふだすき』(島原松平文庫蔵本)「すみよしのまつに時雨のあらそひてかせのみさはくしつく成らん」(須磨明石) 「ものことにみのりの月はちさとまてのとかにやとるかけをまつ哉」(紅葉賀) といった独特の形で巻名詠み込んでいる。 『光源氏巻名歌藤原定家とされるが、『奥入』などとは巻の数え方が違うことなどから藤原定家の作ではなくおそらくは連歌隆盛した時期以降作られたもの。 『詠源氏物語巻々和歌三条西実隆1533年10月4日『源氏物語』全巻にわたる講義終えたのを記念して55からなる巻名歌作り『源氏物語』成立と関係の深いと考えられていた石山寺奉納している。 『源氏物語竟宴記』『明星抄』の著者三条西公条が『源氏物語孟津抄』(別名『九禅抄』)全54巻の著者九条稙通二条晴良『源氏物語』講義行った際の竟宴記。 江戸時代には以下のようにさまざまな巻名和歌くり返し詠まれている。 『石山寺奉納源氏物語巻々和歌』(北村季吟1704年 『詠源氏物語巻々和歌』(柳沢吉里1728年 『詠五十四首和歌』(鴨祐為1779年藤簍冊子所収巻名和歌上田秋成1789年-1800年ころ 『源氏物語巻名和歌』(堀田正敦主催1814年 『詠源氏物語和歌伊達斉宗松平定信55名による。1818年3月成立雲隠鈴虫漢詩2首を含む全56からなる主な伝本としては国立国会図書館本、東北大学本、國學院大學本などがある。 『源氏物語の巻々にてよめる』(松平定信1821年源氏物語巻々和歌』(北村季文1823年 『詠源氏物語巻々和歌』(堀田正敦1823年源氏物語礼讃歌』(与謝野晶子

※この「源氏物語巻名詠歌」の解説は、「源氏物語巻名歌」の解説の一部です。
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