清水一家の前後とは? わかりやすく解説

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清水一家の前後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 07:48 UTC 版)

法印大五郎」の記事における「清水一家の前後」の解説

天保11年正月3日現行のグレゴリオ暦によれば1840年2月5日甲斐国八代郡二之宮現在の山梨県笛吹市御坂町二之宮)の百姓角田久作の次男として生まれる。今川徳三は『壬申戸籍』(1872年編製1968年閲覧禁止)に当たっており、この生年月日等の情報はその記載よる。法印」とは「法印大和尚位」の略であり、864年法眼法橋の上位として定められたものだが、中世以降医師絵師儒学者仏師連歌師称号、あるいは勝手に僧号称したり、ついには山伏祈祷師を指すようにすでに意味が変化していた。今川によれば法印大五郎は、大前田英五郎1793年 - 1874年)、大前田一家江戸屋虎五郎1814年 - 1895年)、あるいは吉良の仁吉1839年 - 1866年同様に草相撲出身でもあるという。法印は、人並み外れた巨漢であった法印は、寺子屋学び数え15歳の年である1854年嘉永6年)には、甲府八日町現在の甲府市中央2丁目にあった魚市場担ぎ人足になり、甲州街道面した市場から、中道往還経て沼津港、あるいは遠く新潟港までの間を往復し鮮魚塩乾魚運搬する業務従事した数え19歳、満18歳になる年である1858年安政4年)には人足辞めて二之宮実家戻り家業農業手伝っていたが、間もなく八代郡居村現在の笛吹市八代町竹居)の吃安こと竹居安五郎1811年 - 1861年)の乾分になるのだが、女癖悪く、竹居に坊主頭にされて放擲されたのだという。この坊主頭が「法印」の由来となり、体裁を繕うために「法印姿」つまり山伏の姿をしただけであって実際に山伏であったわけではない二代目広沢虎造浪曲清水次郎長伝 法印大五郎』に語られる「元は出羽羽黒法印平沢寛山、やくざになって甲州竹居安五郎身内となり人呼んで法印の大五郎」と口上あるように、出羽国羽黒山現在の山形県鶴岡市羽黒山)の山伏であったわけではなく、「平沢寛山」と名のったのかどうか不明である。笹川臨風は「法印大五郎は、山伏から身を持ちくづした男。次郎長越前赴いた時、同地で乾分にした。山伏姿で賭博場出入したといふ亂暴者生地越前とも、又、出羽ともいふ」と記しているが、生地については前述通りである。佃實夫も「甲州生まれ山伏出身越前旅先から次郎長がつれてきた」と記す。 法印清水一家加わった契機は、浪曲のように清水港現れたのではなく越前国現在の福井県)で次郎長配下になっているとされている。歴史作家田口英爾の年譜によれば次郎長越前等を行脚したのは安政5年1859年)であるといい、当時法印数え20歳、満19歳ということになる。今川徳三は、浪曲のように清水流れ着いたとしており、人足時代出会った沼津知り合い頼ったのであるとする。一方浪曲では、安政2年4月半ば1855年5月前後)に次郎長対面しており、遠州周智郡領家村現在の静岡県浜松市天竜区春野町領家)の秋葉神社での「秋葉火祭り」が同年10月23日同年12月2日)に行われ次郎長増川仙右衛門1836年 - 1892年とともに神社に向かうのは、同28日(同7日)とされている。法印はまだ満15歳のころに当たるが、浪曲では、4歳年長増川よりも年長人物あるかのように描かれている。史実では、その時期には、法印はまだ甲府人足務めている時期である。 浪曲清水次郎長伝 血煙荒神山』、あるいは『東海遊侠伝』では、慶応2年4月8日1866年5月22日)に伊勢国荒神山現在の鈴鹿市高塚町観音寺)で勃発した荒神山の喧嘩」で、吉良の仁吉とともに死んだとされているが、法印生き延びている。このとき法印は満26歳であった

※この「清水一家の前後」の解説は、「法印大五郎」の解説の一部です。
「清水一家の前後」を含む「法印大五郎」の記事については、「法印大五郎」の概要を参照ください。

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