混沌の海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:54 UTC 版)
「スレイヤーズの超常的存在」の記事における「混沌の海」の解説
金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア) この世界の魔王シャブラニグドゥや異世界の魔王デュグラディグドゥら、各世界に覇をとなえる魔王達のさらに上位に位置する超越的存在。この世界は「混沌の海」に突き立てられた杖の上に載せられた皿のようなものであり(というのが魔道士内での通説だが、リナはその説に異を唱えている)、リナ達がいる世界以外にも同様の他の世界が多数あるとされ、この世界が成り立つ基盤である混沌の海にたゆたう存在であると伝えられる。 しかし、失われた秘知識の集大成である「異界黙示録(クレアバイブル)」によれば、その実体は混沌の海そのものであるという。よって、全ての世界の源(創造主)でもある金色の魔王は、魔族や神、人間等全ての存在の王である。同様に金色の"魔王"と呼ばれてはいるが本来は唯一絶対の存在である。なおゼロス、シャブラニグドゥらは「金色の母」と呼んでいる。 金色の魔王は、神々と魔族両者に尊崇されているようだが、本人はどちらの味方につく事もなく、自らが生み出した存在同士の争いを静観している。フィブリゾを滅ぼしたのも特にどちらの味方に付いたというわけではなく、ただ自分に牙を剥いたのでムカついたという理由である(漫画『超爆魔道伝』では「『お遊び』で世界を滅ぼして欲しくない」ためと召喚したリナの願いから)。 金色の魔王の力を借りる呪文として、「重破斬(ギガ・スレイブ)」と「神滅斬(ラグナ・ブレード)」それぞれ不完全版と完全版が登場している。 アニメでは、「神と魔族は一方が滅びても無限に再生し戦い続け、自らの目的とこの戦いに疑問を抱く事は金色の魔王に対する反逆である」と言われている(ヴァルガーヴが語った「闇を撒く者(ダーク・スター)」と「漆黒の竜神(ナイト・ドラゴン)」の真意に対するゼロスの言)。 原作本編でその姿が描かれた事は無いが、アニメ版『NEXT』のOPではロングヘアの金髪少女のイメージで、漫画『超爆魔道伝』では鎌を持った死神風の格好をした女性の姿で登場している。なお『TRY』のアイキャッチにもスコップを持って登場したが、そちらは後述する「あとがき」でのイメージそのもので描かれていた。 小説版のあとがきでは「L様」として登場し、全巻のあとがきに登場し作者より登場回数が多い。金髪美人(自称)として作者をも歯牙にかけず部下Sをこき使い我が物顔に振舞っている。作者によると魔王に覚醒する前のレイ=マグナスが愛した女性のパーソナリティを模しているそうである。彼女への反抗・悪口はすなわち「死」を意味する。小説版あとがきは彼女と作者が作品の解説、作品に関する苦労話、ファンに送る年賀状のイラストについて、作者の体験談等を2人(もしくは部下Sを交えて3人)で話したあと作者(もしくは自分より少し目立った部下S)に様々なナンクセを付けて、種々雑多な手段によって抹殺(もしくは抹消)して終わり、という体裁を取っているのがほとんどである。その抹殺(抹消)方法も様々であり、どこからか取り出した鈍器や刃物で抹殺というシンプルな方法や、ポーチから取り出した厳冬アルプスの山中(の一部)で作者を凍死させたり、巨大な豚の角煮に作者をぶちこんでそのゼラチンで窒息死させるなど、時に奇想天外な抹殺方法を披露する。なおこのLは、Lord of Nightmare(悪夢の王)の頭文字ではなく、名前のLuciferの頭文字のLである。作者がファンレターを送ったファンへの年賀状には1992年以降必ず裏に彼女のイラストが描かれている。再録集『せれくと』4巻と5巻では小さいが表紙にも登場し、あらいずみるいによる描き下ろしマンガ「クッキンアイドルラブリーLぴょん」も収録された。
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