津波の到達と高台への避難とは? わかりやすく解説

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津波の到達と高台への避難

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:12 UTC 版)

津波」の記事における「津波の到達と高台への避難」の解説

水深の深い湾、次第狭くなる湾や入り江奥部周囲を海に囲まれた岬の先端などでは、津波到達高)が高くなる。湾では減速しながら海岸接近した先行波後続波重なりやすいため。(湾口波高2 mのものが湾奥5 mになった例がある) 潮が引く引き波」から始まる時も、盛り上がる押し波」から始まる時もある。これは発生様式によって「海底地形変化」が異なるためである。浸水後の引き波は、次第速度増していき、流速浸水時よりも早い場合がある。重力による落下水の勢い加速させるため。 第1波が一番高いとは限らず数十時間にわたり数波来襲がある場合もある。これは反射屈折干渉した波や余震発生した別の津波によって不規則に波が重なことがあるため。 一般的に海岸近くでの津波への警戒・対応として、強弱関わらず揺れ感じた場合、「できれば内陸深くへ、難しそうなら近く高台建物の上層部へ速やかに避難すること」が推奨される日頃からの避難心得として「津波てんでんこ」という標語もある。津波襲来目視できるでも、海岸河口付近低地には留まることが危険である。 日本など津波警報体制整備されている地域では、地震後速やかに津波に関する情報発表されることが期待されるので、防災担当機関は「津波警報」「津波注意報」などが発表されたら速やかに避難するよう呼びかけている。また、海水浴場等では、津波フラッグ提示される日本では市町村海岸近くに「避難場所避難経路を示す掲示」を行っている場合があるので、その場所へ避難すれば安全が確保される考えられる避難場所ごとに適した災害の種類異な場合があるので、津波避難場所明示されている所がより安全である。なお、津波危険性がある居住地では、日頃より避難場所経路確認しておくことが、避難迅速化期待されるため推奨されている。また、平坦な場所で津波近く迫っている場合緊急避難的に、一般に頑丈考えられる鉄筋コンクリート造3階建て上のビル避難し3階以上に昇ると「ほぼ安全」(消防庁)としている。内陸高台への避難間に合わない場合備えて津波避難施設日本各地沿岸部整備されている。 防災無線伝わらない聴覚障害者や、スマホなどを所持しておらず津波情報受け取れない海水浴場遊泳者などのために、沿岸部における視覚的な伝達手段として津波フラッグ制定されている。 東北大学国際航業NECなどが2018年5月設立発表した新会社「RTi-cast」(本社宮城県仙台市)は、津波警報津波注意報が出るような地震発生すると、スーパーコンピュータ使い30以内被害予測算出し通知する事業を行う。内閣府南海トラフ巨大地震備えて採用している。

※この「津波の到達と高台への避難」の解説は、「津波」の解説の一部です。
「津波の到達と高台への避難」を含む「津波」の記事については、「津波」の概要を参照ください。

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