津波の河川遡上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 03:12 UTC 版)
河口に進入する津波によっても海嘯に近い結果を伴う現象が起こるが、これは、「川における津波の遡上(そじょう)」であって、発生原理からして海嘯とは別ものである。本来の川の流れをも巻き込んで海の水が川筋に沿って逆流するという点では両者は同じであるが、予測可能な定期的現象である海嘯に対して、津波は非常の現象である。強大な海嘯はときとして被害をもたらすが、津波が強大であった場合、逆流するのは巻き上げた海底の有毒物質などを含む瓦礫混じりの海水であり、危険性は比較にならない。 2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の大津波では、名取川下流域などを内陸深くまで遡上した津波が甚大な被害をもたらした。
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