津波や地震による被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:51 UTC 版)
「大地震両川口津浪記」の記事における「津波や地震による被害」の解説
津波による被害に関する記述としては、木津川、安治川の他に、道頓堀にも津波が遡上してきて、橋の多くが流出し、川辺の建物も破壊され、船も流され、余震などによる建物の倒壊などを恐れて船上へと避難していた人々が多数死亡した旨が記載されている。 さらに、1707年に発生した宝永地震の際にも津波による水死者を多数出したのに、その事を知っていた者が少なかったがために、今回の安政南海地震でも再び同じように多数の水死者を出してしまったといった内容も含まれている。 そして、高潮と津波は全く別物である旨も明記されている。 また「液状化現象」との言葉は無いものの、液状化現象によると考えられる現象に注意喚起をしていると考えられる記述も存在する。 そして、この石碑が言及している、宝永地震や安政南海地震などでも実際に液状化現象が発生した記録が残されている。 なお、安政南海地震での大坂での被害は、21世紀初頭で言う御堂筋よりも西の地区で地震動による被害が目立った。 ただ、地震動よりも、むしろ津波による被害の方が、大坂では圧倒的に多かった事が知られている。 特に、大阪湾に襲来した津波が、河川を遡上した事が、大坂での津波被害を甚大にした。
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