歴史や概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 15:56 UTC 版)
コニー・ドッグはラーチャーのタイプのひとつで、純血の犬種ではない。19世紀の終わりごろに考案された猟犬で、雄のウィペットと雌のボーダー・テリアかベドリントン・テリアを掛け合わせて生まれた交雑犬の雌を、再び父親のウィペットと戻し交配することで作出される。 もともとウィペットはイングリッシュ・グレイハウンドにテリアの血を加えてサイズを落とし、何回かグレイハウンドと戻し交配することでそれの外見・能力を保ったまま作り出されたものである。そのウィペットに更にテリアの血を加えることで狩猟本能をより高め、サイズをもっと小さくすることで飼育費用や手間を軽減させ、数回の交雑により雑種犬に現れる雑種化矯正を得ることを目的として作出された。 主にノウサギを狩るために用いられるが、アナグマやキツネを狩ることもある。どの獲物もサイトハウンドのように視覚で捉え、地上で追跡して仕留める。足はウィペットのように非常に俊足で、個体によりばらつきはあるが、時速60kmものスピードで駆け抜けることも出来る。獲物が茂みなどに隠れていても、隙を与えずに瞬時に仕留める。 狩猟が縮小された今日もブリーディングは継続されていて、ほぼ全ての犬が実猟犬として飼育されている。実猟に向かない犬やリタイヤ犬はペットとして飼育されているが、中には実猟犬として使えない犬を棄てたり殺したりする猟師も多く、問題となっている。 純血の犬種ではないため各国のケネルクラブからは公認されていないが、ラーチャーやソのタイプの犬の専門のドッグショーも催されており、容姿のよさや狩猟能力の高さが競われている。 イギリス国内でのみ飼育されている犬で、日本では飼育されていない。
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歴史や概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 15:57 UTC 版)
バンドッグ発祥の地はイギリス(ローマン・ブリテン)であったといわれている。初期のバンドッグは軍用犬、警備犬、闘犬として作り出されていたが、闘犬の廃止後は警備犬として使うために特化させる改良が施された。後にイギリスだけでなく、アメリカやブラジルなどでも作出が行われるようになり、一般的に普及していった。 バンドッグはマスティフ種の犬、もしくはモロサス種の犬を異種交配させて生まれた雑種犬である。雑種ゆえに雑種化矯正が出やすく、両親の長所を仔に組み込むことができる点が長所である。しかし、全て良い所取りというわけにはいかず、時には両親の悪い点のみを受け継いでしまう仔もいる。また、両方の親の犬種がかかりやすい病気に対しては抵抗力が付かず、相変わらずかかりやすいままの状態になってしまうことが大半であることが欠点とされている。 バンドッグの仕事は主人の家や農地、建物などを泥棒から守ることである。不審な侵入者を発見すると激しく吠え、相手がそれにおびえない場合は飛びかかって格闘し、噛み付いて取り押さえ、撃退する。なお、ブラジリアン・ガード・ドッグの血が強めに入っている個体は訓練次第で相手を傷つけないで取り押さえ、主人が駆けつけるまで長時間確保しておくことができる。 かつては軍用犬として味方の護衛をしたり、敵の軍人の命を奪うこともあった。また、闘犬としてはコロシアムや違法闘犬場で闘わせるのに使われていた時期もある。このため、勇気と決断力、そして強靭な力を持つ犬が好んでブリーディングに使われている。 バンドッグは全ての犬が雑種であるというわけではない。中には純血の犬種として確立されたものも多く、種として確立はしていないものの、系統として固定が進みつつあるものもある。 アメリカ大陸では実用犬として非常に人気のある犬種であるが、その獰猛性から飼育を規制している国もある。そこでは飼育許可を行った後、犬の首の皮下にマイクロチップを埋め込んだり、耳裏などに無害な刺青で管理番号を入れるなどの管理が行われている。 日本でも数頭のバンドッグが飼育されているが、一般家庭での飼育の難しさなどもあり、普及するまでには至っていない。交配種のものは無論FCIに公認されているわけではないため、日本国内に何頭のバンドッグが飼育されているかは不明となっている。
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