歴史への関心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:52 UTC 版)
1970年代以降には、伝奇小説の大作『西海道談綺』や、奈良時代に材をとった歴史小説『眩人』が書かれた。また邪馬台国ブームが、1970年前後に大きく盛り上がったことを背景に、古代史をめぐる対談・座談会等が、清張を交えてたびたび実施された。清張は、井上光貞や西嶋定生、上田正昭といった、歴史学界の第一人者とも交流した。清張の活動は当時の古代史ブームの先導の一つとなった。その関心は日本に留まらず、アジア・中東・ヨーロッパなど広い範囲に及び、のちにベトナム古代文化視察団(団員は騎馬民族征服王朝説で知られる江上波夫など)の団長を務めた。『古代史疑』以降、古代史に関する発言は晩年まで続いた。邪馬台国論争では九州説の立場をとっている。 1974年に高木彬光が推理小説『邪馬台国の秘密』を発表した際、古代史に関する記述をめぐり清張との間で論争が行われた。
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