歩兵の能力とは? わかりやすく解説

歩兵の能力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 03:24 UTC 版)

歩兵」の記事における「歩兵の能力」の解説

歩兵には非常に多岐にわたる実践的な能力求められる。その歩兵どのような任務につく部隊所属しているか、またどのような適性があるのか、予算がどのていど充実しているのかなどによって大きくその教育内容などが変わるので、概略することは難しい。平均的な歩兵の能力について以下は述べる。 徒歩での移動能力に関して歩兵徹底的に訓練鍛えられる歩兵はしばしば50kg以上の装備担いで車両入ってこられないような険し地形突破する必要があるため、マラソン山岳地域行軍などで体力と強い足腰鍛え必要性がある。歩兵だけにいえることではないが、歩兵根本的な任務徒歩複雑な地形走破、また隠密的に移動することであるので、特に重要な事項であるといえる格闘術近接戦闘における技術獲得するためにどの歩兵でも訓練される。国によって訓練される格闘術種類それぞれ異なる。ナイフ取り扱いもこの一環訓練され閉所での戦闘生かされる。また銃剣取り扱い含めた総合的な閉所での戦闘訓練を受ける場合もある(詳しくCQCCQB)。 射撃能力によってその歩兵戦闘力大きく左右される。銃の操作メンテナンス方法射撃時の姿勢基本的な射的訓練次々と現れる的を素早く的確に狙う訓練は特に重要であり、反射的に銃を目標に対して的確な姿勢で向けるようになり、素早く銃が取り扱えるようにならなければ実戦優位に立つことは難しい。 戦闘陣地建設ノウハウ歩兵がきちんと把握しておけば、あらゆる局面敵の攻撃被害軽減できる塹壕ざんごう)を掘る位置や形、また人員配置などには一定の理解基づいて建設されなければ十分に機能しない。また建設要領歩兵全員わかっていれば短時間戦闘陣地建設できる。こういったノウハウすべての歩兵熟知することが望ましい。塹壕の底に50cm程度の溝を作っておけば、手榴弾投げ込まれても溝に落ちるので比較的安全、などといった細かい知識戦場では生死分けることもある。 歩兵はその自己完結性強く求められる兵科であるのでサバイバル技能重要視される野生の動植物食べられる判別する知識や、潜入技術ナイフ格闘負傷した際の応急処置野戦衛生学など)や地図GPSがない状況での地形把握などの幅広い技能これにあたる。しかし全ての歩兵がこの技能を身につけられるわけではなく選りすぐられた人員編成する特殊部隊などが主に訓練を行う。日本自衛隊ではレンジャーが特にサバイバル重視した訓練受けている。 なお歩兵個人戦闘中死亡することは戦死というが、戦時下において歩兵死に至らしめたり、あるいは戦闘できないほどに消耗させてしまうのは、何も敵による攻撃だけとは限らない事故疾病飢餓といった危機的状況は平和で安全な文明社会にいるときよりも、より深刻なダメージ与えうる。こういったダメージ兵員損耗することは部隊ひいては軍隊にとっても大きな損失となるため、各々歩兵必要に応じて自身の身を、それら敵以外から受けるダメージを防ぐ知識技能要求される (→歩兵損耗に関しては、戦死参照)。

※この「歩兵の能力」の解説は、「歩兵」の解説の一部です。
「歩兵の能力」を含む「歩兵」の記事については、「歩兵」の概要を参照ください。

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