棋士の昇段規定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:56 UTC 版)
現役棋士の昇段は、この表の規定を基本としている(日本将棋連盟公式サイトに詳細な解説あり)。 昇段五段へ六段へ七段へ八段へ九段へ名人戦・順位戦の規定C級1組昇級 B級2組昇級 B級1組昇級 A級昇級 名人位1期獲得 竜王戦の規定- 2組昇級 竜王挑戦 1組昇級 竜王位1期獲得 竜王位2期獲得 ランキング戦 連続昇級(1段位の昇段)(降級直後の連続昇級の場合は昇段対象外) ランキング戦 通算3回優勝(1段位の昇段) - タイトル(名人以外)3期獲得 その他のタイトル棋戦の規定タイトル挑戦(名人・竜王以外)(1段位の昇段) タイトル(名人・竜王以外)1期獲得 タイトル(名人・竜王以外)2期獲得 一般棋戦の規定全棋士参加棋戦 優勝(1段位の昇段) - - 勝数規定公式戦100勝 五段昇段後公式戦120勝 六段昇段後公式戦150勝 七段昇段後公式戦190勝 八段昇段後公式戦250勝 昇段は基本的に1段ごと、かつ、1年に1回以内であったが、2006年度から竜王戦の規定での昇段のみ、飛付き昇段と1年以内の2度以上の昇段が認められるようになった。 <竜王戦の規定により昇段となる例>四段の棋士が6組から5組に昇級し、その半年後に竜王戦以外の規定で五段昇段し、さらにその半年後に4組に昇級した場合、五段昇段から1年を経ていないが、竜王戦連続2回昇級により六段に昇段する。 3組在籍の四段が2組に昇級すると、六段に飛付き昇段する。 四段または五段が竜王挑戦を決めると、七段に飛付き昇段する。 2009年度からは、順位戦の昇級に伴う昇段や、全棋士参加棋戦優勝による昇段、タイトル挑戦・獲得関連の昇段についても同様に、昇段規定を満たした時点での昇段となり、「1年に一段位」という制限はなくなり、タイトル獲得による飛付き昇段も可能になった。 2018年6月1日、八段への昇段規定に「(竜王・名人以外の)タイトル獲得2期」が加えられた。 <タイトル挑戦・獲得関連の規定で昇段となる例>四段の棋士が、「竜王以外のタイトル」への挑戦を決めると、五段に昇段する。さらにタイトルを獲得すると七段に飛付き昇段する。 上記以外にも、 抜群の成績による特別昇段(理事会審議) フリークラス棋士の昇段規定(年数などを加味して昇段)による昇段田丸昇のブログにおける解説によれば、フリークラス規定に基づく八段から九段への昇段は、八段昇段後20年経過していることが前提条件とされている。ただし、フリークラス転出前の年数は実年数ではなく、直近の昇段後フリークラス転出までの勝利数を『1年=10勝』として年数に換算して、フリークラス在籍年数との累積が「20年」となった時点で昇段となる。 引退棋士の昇段規定による昇段 (つまり、引退後でも昇段することがある) などがある。
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