棋士休職と復職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 10:20 UTC 版)
2009年4月に、韓国囲碁リーグへの不参加、中国囲棋リーグ戦の契約金5%を韓国棋院に提供しないこと、棋譜の管理を韓国棋院にゆだねることの拒否を表明。これに対して韓国棋院では李の処分を諮り、李は6月に疲労など理由に1年半の棋士休業を発表し、認められた。ただし既に契約済みの中国囲棋リーグには参加を続ける。 その後12月に復職依頼を提出して、2010年1月から棋戦に復帰。以来5月まで24連勝し、その間にBCカード杯優勝などして、棋士ランキングも3月には1位に復帰し、2012年6月に朴廷桓に抜かれるまで27か月間1位を維持。2010年11月のアジア競技大会では男子団体戦に出場して金メダル獲得。韓国囲碁リーグでは13勝2敗の成績で新安チーム優勝に貢献し、MVP受賞。 2014年に古力とMilly夢百合杯十番碁を行い、8局目までで6勝2敗で終了。テレビ囲碁アジア選手権戦に2014-15年に2連覇。 2016年、コンピュータ囲碁プログラムであるAlphaGoと対局し1勝4敗と敗れ、コンピュータ囲碁の実力が世界トップクラスの棋士に追いついたことを示した。詳細はAlphaGo対李世ドルを参照。6月24日、プロ通算1200勝達成(499敗3無)。勝率70.6%、入段後21年、1702対局での達成。国内棋士では曺薫鉉・李昌鎬・徐奉洙・劉昌赫に次ぐ史上5人目。タイトル獲得数国際棋戦が18回、国内棋戦が30回の48回で歴代3位。2016年プロ棋士賞金ランキングで2年ぶりに1位に輝いた(8億100万ウォン)。 2017年の韓国大統領選挙の際、「共に民主党」の公認候補を選ぶ党内予備選挙では安熙正を支持、本選では予備選で安熙正を破った同党の公認候補文在寅を支持し、文在寅を応援するテレビ放送演説を行った。 2018年1月10日、第5回世界囲碁名人戦で優勝。 2019年11月19日、韓国棋院に辞職願を提出し、引退を表明した。理由は「一身上の都合」としている。 2019年12月、韓国製の囲碁AI「ハンドル」との引退対局に臨み、1勝2敗で最後の対局を終えた。
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