東映アダルト路線とは? わかりやすく解説

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東映アダルト路線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 03:40 UTC 版)

ひとひらの雪」の記事における「東映アダルト路線」の解説

岡田1970年代後半から「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の劇場アニメや、角川映画など他業種コラボし、メディアミックス進めて日本映画の幅を広げてきたが、大島渚らと討論会行った1982年5月29日朝日新聞朝刊誌上で「ヤング映画を軸にして大人映画作っていきたい」と話し、「アダルト映画」に切り換えいきたいという構想持っていた。1986年5月9日読売新聞朝刊論点」では「映画人回復国際化など推進」という提言寄稿し、その一つとして映画作り手問題だが、最近映画アニメアイドル映画全盛で、正月春休み夏休み期は、ヤング向け作品映画館席巻され、大人の見る映画がないとファンお叱り受けている。もともと映画若者客層主軸占めるものではあるが、大人にも受け入れられる作品製作する必要がある大人映画当てないとやはり新し溝口健二黒澤明小津安二郎育ってこない」などと話した東映1980年代入り青春の門』や『ザ・レイプ』といった大人向け映画製作し1982年五社英雄監督鬼龍院花子の生涯』の大ヒットにより、次々宮尾登美子作品映画化しこの路線大きなができた。岡田が「アダルト」という言葉マスメディア口に出したのは『鬼龍院花子の生涯』製作中1982年2月で、宮尾続き目を付けたのが渡辺淳一だった。また『ひとひらの雪』製作中1985年深作欣二高岩淡檀一雄原作の『火宅の人』の製作を岡田訴えたら「いまのウチならもってこいや」とこれも製作を即決した。 「東映アダルト路線」は「大人鑑賞耐える映画」を強調し岡田企画段階から参画してその良し悪しジャッジし、宣伝などについても細かく指示出した。総原価6、7億円をかけ、配収7、8億円を狙うという基本打ち出された。「アダルト路線」は、宮尾作品渡辺作品ヤクザ映画、「極道の妻たちシリーズ」、吉永小百合主演映画今村昌平監督作品などを指し途中不振作品出たが、1990年頃までこの路線続け実績残した今日アダルトというとAV急速な普及によって性的なニュアンス含まれるが、1980年代までは「アダルト」は大人を示す一般的な語で、成熟した大人価値観結び付けられていた。

※この「東映アダルト路線」の解説は、「ひとひらの雪」の解説の一部です。
「東映アダルト路線」を含む「ひとひらの雪」の記事については、「ひとひらの雪」の概要を参照ください。

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