東映の娯楽版とは? わかりやすく解説

東映の娯楽版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:23 UTC 版)

B級映画」の記事における「東映の娯楽版」の解説

この時に攻勢出たのが東映であった1954年には各社とも二本立て体制をとり始めたが、まだこの時期新作で完全長二本立てではなく試行錯誤時期であった東映1951年創立後発会社でこの時期松竹大映についで業界3位であった興行側が強く二本立て望んでいることで、そこで東映本編(フューチャー)1本に東映娯楽版」という活劇でしかも三部作として売り出し月形龍之介大友柳太朗主演の「真田十勇士」、他に「謎の黄金島」「少年姿三四郎」などをおよそ4050前後で、本編に付けて上映して、しかも三部構成連続物なので次回もその続きを見るために観客呼び込むなどして、この娯楽版には「雪之丞変化」も東千代之介主演三部作として製作した。そしてこの娯楽版から「笛吹童子」の三部作製作されて、第1部「どくろの旗」45分第2部妖術闘争44分、第3部満月城の凱歌57分がそれぞれヒットして主演中村錦之助一躍スターに押し上げた翌年正月には「紅孔雀五部作公開されて、本編片岡千恵蔵多羅尾伴内シリーズ「隼の魔王」よりも人気呼んだ。 この娯楽版の狙いは、三部構成にすれば全体120分を超す長編物であり、内容において本編変わらない当時実質A級映画であったことである。そしてまだデビューしたばかりの若手俳優使い、しかもここから東千代之介中村錦之助大友柳太朗などその後東映時代劇を支えスター育っていった。この少し後には連続物でなく独立した映画製作して当時デビューしたばかりの高倉健が「電光空手打ち」「流星空手打ち」などの1時間足らずの作品主演演じている。この東映娯楽版が松竹SP違って本編添え物ではなく実質観客映画館引き寄せるになったことで、東映東映作品だけを上映する契約館を増やし、やがて東映映画業界トップ躍り出ることになった

※この「東映の娯楽版」の解説は、「B級映画」の解説の一部です。
「東映の娯楽版」を含む「B級映画」の記事については、「B級映画」の概要を参照ください。

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