東京ER・多摩とは? わかりやすく解説

東京都立多摩総合医療センター

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 07:59 UTC 版)

東京都立多摩総合医療センター
情報
正式名称 東京都立多摩総合医療センター[注釈 1]
英語名称 Tokyo Metropolitan Tama Medical Center
前身 東京都立府中病院(1952年 - )
東京都多摩総合医療センター(2010年 - )
標榜診療科 内科
感染症科
血液内科
脳神経内科
呼吸器内科
循環器科
精神神経科
神経・脳血管内科
外科
呼吸器外科(胸部外科)
心臓血管外科
整形外科
脳神経外科
形成外科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
リウマチ膠原病科
リハビリテーション科
診療放射線科
麻酔科
歯科口腔外科
女性専用外来
救急診療科
許可病床数 789床
一般病床:705床
精神病床:36床
結核病床:48床
機能評価 一般500床以上:Ver6.0
開設者 地方独立行政法人 東京都立病院機構
管理者 樫山鉄矢(病院長)
開設年月日 2010年3月1日
所在地
183-8524
東京都府中市武蔵台二丁目8番地の29
二次医療圏 北多摩南部
PJ 医療機関
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エントランス
ヘリコプターによる搬送

東京都立多摩総合医療センター(とうきょうとりつたまそうごういりょうせんたー)は、東京都府中市武蔵台にある東京都設置の医療機関である。2010年3月1日に東京都立府中病院武蔵台2丁目9-2[2])より全面移転し名称変更した。地方独立行政法人東京都立病院機構が運営。

東京ERの一つである「東京ER・多摩」を併せ持つとともに、同一敷地内に東京都立小児総合医療センター東京都立神経病院が併設されている。多摩地域では唯一の総合的な医療機能を持つ都立病院[3]である。

概要

多摩地域の都立病院として重要な位置付けがされており、東京ERの一つである「東京ER・多摩」を併せ持つ大規模総合病院である。診療科は多く、難病と急性期の患者の措置を中心としており、[4][5]、救急と地域医師が必要と認めて紹介状を持つ患者を受診している。救急車による搬送数は1万を超える[6]

府中市域の最北西端かつ最高標高地近く、国分寺断崖の上面台地にある武蔵台雑木林に覆われた自然が多い場所に位置する。この地域は、医療機関や研究施設が集積しており、当病院の敷地内には、東京都立神経病院、東京都多摩がん検診センター、東京都立府中療育センターがあり、隣接地には東京都立武蔵台特別支援学校、東京都立府中看護専門学校がある。

東京都の都立病院再編整備の一環で、2010年3月1日に「多摩広域基幹病院」としてかつての東京都立府中病院敷地内の隣接地へ新築・移転した。同じ建物内には東京都立小児総合医療センターも開設され、両病院を合わせて建築面積21,950m2・述床面積129,715m2・1,350床という大規模な病院となった。屋上にはドクターヘリ用のヘリポートを有し、地下に免震構造を採用している。施設内外は喫煙場所を除いて全面禁煙である。屋上やバルコニーは緑化されており、自然環境との調和を考え設計されている[7]

なお、同じ府中市内にある二次救急指定医療機関の「医療法人社団喜平会 府中病院(旧称:奥島病院)」とは全く関係なく、距離も離れているため注意を要する。

沿革

多摩総合医療センターの1階ロビーに、都立府中病院時代の木造建築の写真やなどの資料が展示されている。

  • 1946年昭和21年)- 東京都立府中病院の母体となる国立健民保養所が発足[3]
  • 1952年(昭和27年)- 東京都立府中病院結核病院として発足[2][3]
  • 1970年(昭和45年)- 都立府中病院、救急医療を主体とする総合病院となる[2][3]
  • 1990年平成2年)- 都立府中病院に救命救急センターを開設[2]
  • 2002年(平成14年)
    • 都立府中病院内に「東京ER・府中」を開設[2]
    • 開院50周年を迎える[2][3]
  • 2010年(平成22年)3月1日 - 東京都立多摩総合医療センターとして移転開院。
  • 2022年(令和4年)7月1日 - 東京都病院本部から地方独立行政法人東京都立病院に移行。
  • 2023年
  • 2024年
    • エントランス前立体駐車場建設
    • 二輪車駐車駐輪場移設
    • 加療室拡張

指定医療機関

診療科

院内設備

東京ER・多摩

東京都が設置した三次救急施設(緊急度が高い患者を優先する)の一つ。組織的に当院の一部であり、当院の緊急受付・夜間受付的な役割も果たす。

原則的には、救急診療科の医師が初診を行い、専門的治療が必要な場合や救命医療期を脱した後は、各科あるいは他の施設において治療を行う。救急患者が多く優先する必要があるため、平均入院日数は少なく長期入院者も少ない。

東京都立府中療育センター

2020年(令和2年)6月1日、府中療育センターと多摩療育園は、両施設の老朽化に伴い、隣接する旧府中病院跡地で多摩メディカル・キャンパス内に移転・開所した[9]。両施設一体となった新センターの「府中療育センター」では、両施設の機能を兼ね備え、入所、通所、通園、外来診療等、重症心身障害児(者)を含む障害児(者)の療育サービスを提供する[9]

同年8月6日、旧・東京都立府中療育センターの施設は取り壊される予定だったが、改修や人員の確保を行い、同年10月より新型コロナウイルス感染症専用の施設として100床を設置し運営開始予定であることが報じられた[10]

交通アクセス

敷地内にバスロータリーがあり、冷暖房完備のバス待合室が設置され、京王バスの時刻表が置かれている。

脚注

注釈

  1. ^ 地方独立行政法人東京都立病院機構定款第17条[1]に定める、東京都立病院機構が設置する施設としての記載によると法人名は、名称に含まれていない。

出典

  1. ^ 地方独立行政法人東京都立病院機構定款
  2. ^ a b c d e f 東京都立府中病院 プライマリと救急を中心とした総合誌『レジデントノート』、羊土社、2022年10月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e 竹縄寛「【内視鏡室の紹介】東京都立多摩総合医療センター」『日本消化器内視鏡学会雑誌』第55巻第8号、2013年、2247-2249頁、doi:10.11280/gee.55.22472022年12月8日閲覧 
  4. ^ 三本柱は、救急医療・がん医療・周産期医療
  5. ^ 東京都東京ER事業案内「重症・早急な診療が必要な患者を優先」
  6. ^ 多摩総合医療センター 東京ER・多摩(総合)「年間受け入れ救急車台数が、全国で1~2位を争う」 Archive
  7. ^ Best Equipment 多摩総合医療センター及び小児総合医療センター 粕谷浩司・中田康将 INAX REPORT No.183、2010年4月
  8. ^ Free Wi-Fiサービスを開始します
  9. ^ a b 府中療育センター・多摩療育園の移転について
  10. ^ “【独自】新型コロナ専門病院、東京都 2病院で開設方針”. TBS NEWS. (2020年8月6日). https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4046067.html 2020年8月6日閲覧。 

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度41分31秒 東経139度27分41秒 / 北緯35.691821度 東経139.461391度 / 35.691821; 139.461391


東京ER・多摩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 05:38 UTC 版)

東京都立多摩総合医療センター」の記事における「東京ER・多摩」の解説

東京都設置した三次救急施設(緊急度が高い患者優先する)の一つでもある。組織的に当院一部であり、当院の緊急受付夜間受付的な役割りもはたす。原則的には、救急診療科の医師初診行い専門的治療必要な場合救命医療期を脱した後は各科あるいは他の施設において治療を行う。救急患者多く優先する必要があるため、平均入院日数少なく長期入院者少ない。

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「東京ER・多摩」を含む「東京都立多摩総合医療センター」の記事については、「東京都立多摩総合医療センター」の概要を参照ください。

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