ちゅうバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 14:24 UTC 版)
ちゅうバス Chu Bus |
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ちゅうバスの車両(京王バス B21555)
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運行開始 | 2003年12月1日 |
自治体 | 東京都府中市 |
委託事業者 | 京王バス府中営業所 |
登録番号 | 多摩ナンバー |
所管系統数 | 5路線7ルート |
外部リンク | ちゅうバスについて(概要・路線図・時刻表など) |
ちゅうバス (Chu Bus) は、東京都府中市が運行するコミュニティバス[1][2]。全路線を京王バス府中営業所が運行受託する[1][2]。
2003年12月1日に4路線で運行が開始され[3][4]、数度の改編を経て2010年以降は5路線7ルート体制で運行されており[1][5]、府中駅を中心に市内各所を結んでいる[5]。
概要

府中市内の交通不便地域を解消し、各公共施設・市中心部(府中駅周辺)へのアクセスを向上させ、市民生活の利便を図ることを目的として運行されている[1]。担当部署は都市整備部計画課。
「ちゅうバス」の名称は、府中市の「中(ちゅう)」と、ねずみのように機敏で小回りが利くイメージから命名された[2]。キャッチフレーズはローマ字の"Chu"から、"Community bus in Heartful and Useful"(優しさと利便性をもつコミュニティバス)。
車体は市のキャッチフレーズ「ほっとするね 緑の府中」に基き、緑色の木々を基調とした図柄が採用されており、そこにシンボルマークとしてねずみとバスを組み合わせたキャラクター「ちゅう太」が描かれている。ちゅう太はバス停の標柱などにも描かれている[2]。
1994年(平成6年)に京王電鉄バス(当時)の府31系統の経路変更について府中市が積極的に提言を行い、その後1998年(平成10年)には同系統の延伸に際して小型バス2台を寄贈したのが府中市におけるコミュニティバス計画の端緒となっており、そこまで含めると30年以上の歴史を有する。
運行事業者
沿革
府中市からの寄贈車両、競艇場前駅南口にて(2006年撮影)
トップドア車、車椅子用ステップリフトなし(除籍済)
市議会では1990年代初頭からミニバス運行に関する提言が上がっていたが[注 1]、既に多数の鉄道・バス路線があったことから、府中市ではこれを実施しない方針が続いていた[6][7]。しかし市南東部の西武多摩川線沿線では府中駅方面への乗継が非常に不便で[注 2]、武蔵野市(吉祥寺)方面への流動が多いという実態があるなど、市が再開発や公共施設を新設しても、その恩恵が市民全体に行き渡らない可能性が指摘されていた[8]。
この当時府中駅~市南東部方面を結ぶバス路線は、京王電鉄バスが小型車両を用いて運行する【府31系統:府中駅(旧甲州街道経由)車返団地】1路線のみであったが、一連の議論を受けて市が京王と協議した結果、1994年(平成6年)4月に旧甲州街道経由から生涯学習センター経由に変更された[9]。同時に車返団地より先、競艇場前駅方面(押立町・小柳町地区)への延伸要望もなされたが、採算性の問題で協議は難航し、最終的に市がバス車両を京王に寄贈するという形で1998年(平成10年)に延伸が実現された[10][注 3]。
府中市はこれ以降の交通不便地域への路線バス対策も、府31と同様「京王と積極的に協議を行うが、赤字補填などは行わない(車両の寄贈のみ行う)」という方針で継続する意向であったため、採算性の問題からその他の地域への対策が遅れていた[11]。しかし、1995年(平成7年)開業のムーバスや先述した府31の延伸が利用者に好評であることが追い風となり、2000年(平成12年)には初めてコミュニティバス事業調査にかかる予算が設けられ、府中市がバス運行費用を負担する方式に関する検討が正式に開始された[12][13]。
- 多磨町方面の北東ルート
- 是政方面の南東ルート
- 四谷方面の中河原駅での乗り継ぎを含めた南西ルート[注 4]
- 北山町方面の北西ルート
- 市中心部の循環ルート

- 府中駅から北東方面へ、東府中駅を経由し多磨町へ至る多磨町ルート
- 府中駅から南東方面へ、是政駅を経由して循環する是政循環
- 府中駅から北西方面を循環する北山町循環
- 府中駅から南西方面へ、中河原駅を経由して循環する南町・四谷循環


- 府中駅から東南東方面へ、競艇場前駅を経由し武蔵野台駅へ至る押立町・朝日町循環 押立町ルート(以下「押立町ルート」)
- 府中駅から東方面へ、東府中駅・武蔵野台駅を経由し多磨駅へ至る押立町・朝日町循環 朝日町ルート(以下「朝日町ルート」)
-
- 同日、ダイヤ改正が行われ終車時刻が延長された。同時に南町・四谷循環、北山町循環でも経路変更・路線延伸されている。
- 2010年(平成22年)3月29日 - 中河原駅より北西方面を循環する南町・四谷循環 四谷六丁目ルート(以下「四谷六丁目ルート」)を新設。同時に、従来の南町・四谷循環は南町・四谷循環 よつや苑西ルート(以下「よつや苑西ルート」)に改められ、中河原駅において無料乗継扱いを始めた。
- 2020年(令和2年)10月1日、京王電鉄バスの子会社3社(京王バス東・京王バス中央・京王バス南)が合併したことにより、運行事業者・営業所の名称が「京王バス中央・府中営業所」から「京王バス府中営業所」へ変更。
- 2024年(令和6年)3月11日~3月25日 - 府中市が実施する価値促進事業の一環として、RYDE株式会社と市計画課の提携で、スマートフォン用アプリ『RYDE PASS』を利用したちゅうバスデジタルチケット実証実験が行われた[20][21]。
- 2025年(令和7年)3月21日 - 府中市公共交通協議会により府中市地域公共交通ネットワーク再編計画(答申案)が市議会に提出された。この再編計画は京王の乗務員不足への対応や利用実態との乖離軽減を目的としており、ちゅうバス改編については以下のように言及されている[22]。
- 多磨町ルート: ルミエール府中周辺の一般路線バスとの重複を解消するため、府中駅~東府中駅間を甲州街道経由に変更。東府中駅から先は市民聖苑→生涯学習センター→浅間山公園入口→多磨町の順番で運行する。将来的には多磨駅西口への接続を検討。
- 是政循環: 既存のルートに加え、郷土の森を発着する一般路線バス(分52・府52)の代替として「郷土の森ルート(分倍河原駅 - 郷土の森 - 是政 - 府中駅)」を追加。是政循環と郷土の森ルートを30分間隔で交互に運行。
- 北山町循環: 「本宿町循環(府中駅 - 本宿町三丁目)」として短縮し、車両運用を後述の南町ルートと共通化。利用が少ない北山町地区については、9人乗りワゴン車で「新府中街道ルート(中河原駅 - 総合医療センター)」「武蔵台ルート(西府駅 - 武蔵台一丁目)」に再編し、重複する西府01・永80・永81系統を代替。
- 南町・四谷循環(よつや苑西ルート): 四谷地区からの府中駅方面直通需要が少ないことを考慮し、よつや苑西ルートは経路を現状のままとした上で「南町ルート(府中駅 - 中河原駅)」「よつや苑西循環(中河原駅 - 四谷三丁目)」に分割。前者は先述の本宿町ルートと車両運用を共通化し、後者は9人乗りワゴン車に転換。
- 南町・四谷循環(四谷六丁目ルート): 西府駅南側接続のため「四谷循環(中河原駅→NEC正門→四谷六丁目→デュオヒルズ前→中河原駅)」に変更し、四谷と中河原駅・聖蹟桜ヶ丘駅を結ぶ一般路線バスのほぼ全てを代替。朝夕ラッシュとよつや苑西循環定員減対策のため、車両を是政循環と同じ58人乗りのものに変更し、運行時間を延長する。
- 朝日町・押立町循環: 朝日町ルートは変更なし。押立町ルートは車両台数削減のため45分間隔に変更。
運行内容

運賃・割引制度
運賃は全線均一、1乗車につき100円。大人・子供同額で、未就学児は無料である。料金は乗車時に支払う。府中市内の一般路線バスのほとんどが区間制運賃の中乗り後払い方式であるのに対し、ちゅうバスは均一運賃の前乗り先払い方式を採用している。
運行開始当初よりバス共通カードや交通系ICカードには対応していなかったが、2018年(平成30年)4月1日より、PASMO・Suicaなど交通系ICカードが利用できるようになった[23][24]。
東京都シルバーパスは利用できず、各種障害者手帳提示による割引制度も存在しない。専用の定期券や一日乗車券の発売はなく、京王バスの金額式IC定期券「モットクパス」や京王バスIC全線一日乗車券なども利用できない[1]。
ちゅうバス専用回数券が発売されており、ちゅうバス車内または京王バス府中営業所で購入できる。21枚つづり2000円で100円分割引となっている。緑色の券面にマスコットの「ちゅう太」が描かれている。
乗継制度
以下の場合のみ乗継券の発行対象となり、乗り換え先のバスで再度運賃を支払うことなく無料で乗り継ぐことができる。
- 武蔵野台駅南口で、押立町・朝日町循環「押立町ルート」と「朝日町ルート」を相互に乗り継ぐ場合[5]
- 中河原駅で、南町・四谷循環「四谷六丁目ルート」と「よつや苑西ルート(府中駅方面)」を相互に乗り継ぐ場合[5]
利用の際は、最初に乗車したちゅうバスの乗務員から乗継券を受け取り、次に乗車するちゅうバスの乗務員に手渡しで回収してもらう。車内の自動放送でも案内がある。
両路線が乗り入れる停留所であっても、上記指定停留所・方向以外での無料乗継は行っていない[注 5]。また各ルートで発行される乗継券は、それぞれ外見が異なるため誤用できないようになっており、発行時に乗務員によって日付が記入されるため当日中しか使用できない。
現行路線
以下5路線7ルートが運行されている。四谷六丁目ルートを除く全便が京王線府中駅を発着する。いずれの路線も30分間隔で、概ね8時台~19時台に運行される。
各ルートごとにラインカラーが設定されており、バス停や路線図での案内に使用されている。かつては方向幕の地色もラインカラーに合わせられていたが、行先表示機のLED化(単色LED)に伴い消滅した。
多磨町ルート

- ■ 多磨町ルート
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- 府中駅から市北東部の多磨町へ至る路線。府中駅~富士見通り東間は、多磨町行きは中央文化センター経由、府中駅行きはルミエール府中経由で運行される。終点の多磨町は京王バスの一般路線(武85など)と共用。府中駅~多磨町の所要時間は30分。
是政循環


- ■ 是政循環
- 府中駅 → 競馬博物館 → 清水が丘二丁目 → 是政一丁目 → 是政文化センター → 中央道府中バス停下 → 鶴牧公園 → 是政五丁目 → 是政 → 是政駅 → 鶴牧公園 → 是政一丁目 → 清水が丘二丁目 → 競馬博物館 → 府中町二丁目→ 府中駅
- 沿革
- 2003年12月1日 - 開業。
- 2012年~2015年1月まで、中央道府中バスストップの府中スマートIC併設工事のため、一部区間を迂回して運行された。
- 2017年4月17日 - ダイヤ改正時に経路を一部変更。是政五丁目 - 是政駅で是政橋高架下を経由し、府中街道西側へ延伸。これにともない是政停留所を府中街道東側から府中街道西側に移設した[17]。
北山町循環


- ■ 北山町循環
- 府中駅 → 片町文化センター → 東芝南門 → 本宿町三丁目 → 西原町北 → 第七小学校正門 → 北山町四丁目 → 武蔵台一丁目 → 西原町北 →(往路と同経路)→ 府中駅
- 沿革
- 2003年12月1日 ー 開業。
- 2017年4月17日 - 経路を一部変更[17]。従来北山町地区を循環した後新府中街道で府中駅方面に戻る経路だったのを、武蔵台文化センター西 - 西原町北でJR武蔵野線手前まで東八道路を往復する経路に延伸し、延伸区間に4箇所の停留所を新設した[17]。
- 2018年10月1日 - よつや苑西ルートとともに経路を一部変更[18]。国道20号(甲州街道)の渋滞を避け定時性を確保するため、往復ともに旧甲州街道(大國魂神社前)- 市役所方面の経路となり、府中駅手前の第一小学校停留所(府中駅方向のみ停車)が廃止され、国道20号(甲州街道)を経由しなくなった[18]。
- 2020年3月23日 - バス停留所名を変更。京王バスの一般路線と共通の「JAマインズ北山支店前」の停留所名が「横街道」に変更された[19]。JAマインズ北山支店は2015年3月13日に閉店し西府支店へ統合されたが[25]、その後も停留所名に残っていたため、「分倍河原駅北」停留所とともに変更されたものである[19]。また、北山町循環の「分倍河原駅」停留所は、よつや苑西ルートとは異なり分倍河原駅バスロータリーではなく、MINANO裏手の旧甲州街道付近にあったが、2020年3月23日に停留所名が「分倍河原駅北」に変更された(場所は変わらない)[19]。
南町・四谷循環


中河原駅
- ■ 南町・四谷循環(よつや苑西ルート)
- 府中駅 → 府中市役所 → 分倍河原駅 → 郷土の森西 → 中河原駅 → 住吉町三丁目 → 稲荷神社 → 四谷駐在所西 → よつや苑西 → 四谷一丁目 → 中河原駅 →(往路と同経路)→ 府中駅
- ■ 南町・四谷循環(四谷六丁目ルート)
- 中河原駅 → 四谷二丁目東 → 日新小学校 → 四谷六丁目 → 三屋通り中 → 稲荷神社 → 住吉町三丁目 → 中河原駅
-
- 中河原駅から日新町・四谷を循環する路線。上記順で中河原駅~中河原駅(所要時間27分)の通し運行を行う。ちゅうバスの中では最も新しく開業した路線で、唯一府中駅方面への運行がない。
開業前の計画段階で既に中河原駅乗継で2ルートに分けることが決まっていたため、いずれも南町・四谷循環としてまとめられている。計画段階では四谷六丁目ルートに相当する路線も2003年に開業する予定であったが、京王バスの既存の路線との兼ね合いや四谷一丁目地区の反対運動により、本来中河原駅で終点となる経路だったものをよつや苑西まで運行する形態で開業した。
中河原駅では府中駅方面(よつや苑西ルート)と四谷六丁目方面(四谷六丁目ルート)の無料乗継制度があり、車内で乗継券が発行されている(#乗継制度を参照)。ダイヤも乗継を前提として組まれており、府中駅方面・よつや苑西方面・四谷六丁目ルートの3台が30分毎に揃うダイヤとなっている。
日新町・四谷北西部はかつて京王バスの分53系統(分倍河原駅 - 日野駅)が約20分間隔で運行されていたが、西府駅開業で沿線のNEC府中事業所の通勤需要がJR南武線に移ったため大幅に減便されたという経緯があり、この減便を補完する役割もある。
- 沿革
- 2003年12月1日 - 現在のよつや苑西ルートに相当する路線が「南町・四谷循環」として開業。開業当初は府中駅から中河原駅を経由し、よつや苑西付近で循環した後、再び四谷駐在所経由で(来た道を戻って)中河原駅→府中駅へ戻るルートであった。
- 2010年3月29日
- 四谷六丁目ルートが「南町・四谷循環(四谷六丁目ルート)」として開業、同時に中河原駅での無料乗継取扱を開始。中河原駅から東大山道で稲荷神社前へ向かい、その後公会堂前(日新町)、四谷六丁目、三屋通り中、四谷駐在所西を経由して稲荷神社前へ戻り、再び東大山道で中河原駅に戻る経路[26]。
- 従来の「南町・四谷循環」は「南町・四谷循環(よつや苑西ルート)」に改称された。
- 2011年8月15日
- よつや苑西ルート延伸。よつや苑西から四谷駐在所西へ戻らず、四谷一丁目地区経由で中河原駅へ向かうようになった。
- 四谷六丁目ルート経路変更・バス停名変更。中河原駅→公会堂前の経路を、東大山道経由から中央道北側のくすのき通り経由に変更。同時に、公会堂前を日新町中央に改称(併設されている中03系統の停留所は改称なし)。
- これらの変更以前は中河原駅~稲荷神社前間で2ルートの両方向とも重複する運行となっており、市議会でも非効率的な運行として指摘されていた。また、同じ路線の中に「公会堂前」「四谷公会堂」と似た名前のバス停が並存しており、案内に支障を来していた。
- 2017年4月17日
- 2018年10月1日 - よつや苑西ルートの経路を一部変更。往復ともに旧甲州街道(大國魂神社前)- 市役所方面の経路となり、府中駅手前の第一小学校停留所(府中駅方向のみ停車)が廃止され、国道20号(甲州街道)を経由しなくなった。北山町循環でも同様に経路変更。なお一般路線バスは引き続き第一小学校停留所に停車する[18]。
- 2020年3月23日 - よつや苑西ルートで停留所の新設と既存停留所の名称変更が行われた[19]。停留所の間隔が長かった四谷一丁目東 - 中河原駅間に「住吉町四丁目」停留所を新設した[19]。また四谷五丁目停留所を「四谷さくら公園」に名称変更したが[19]、これは同年3月26日の、市立四谷さくら公園の拡張部分開園(整備工事2期)に伴うものである[28]。
押立町・朝日町循環


- ■ 押立町ルート
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- 府中駅から市南東部の押立町を経由し、武蔵野台駅南口へ至る路線。小柳公園~競艇場前駅間は重複して走行する。府中駅行きのみ府中町二丁目に停車する。府中駅~武蔵野台駅南口の所要時間は約40分[注 6]。
- ■ 朝日町ルート
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- 府中駅から市東部の白糸台、朝日町を経由し、多磨駅へ至る路線。府中駅行きのみ白糸台六丁目・白糸第三丁目東・府中町二丁目に停車する。府中駅~多磨駅の所要時間は約40分。
いずれも先述の府31系統をちゅうバスの運行形態に取り込んだ上で分割した路線であるため、朝日町・押立町ルートとしてまとめられている[29]。両者が接続する武蔵野台駅で無料乗継券を発行しており(#乗継制度を参照)、武蔵野台駅での押立町ルートと朝日町ルート(多磨駅方面)の乗り継ぎに配慮したダイヤ設定となっているが、押立町ルートと朝日町ルート(府中駅方面)を乗り継ぐの場合は20分ほど待ち時間が発生する。
- 沿革
この路線の源流となった府31は90年代以降、府中市の要請や車両寄贈により上述の#沿革にある通りの変遷を辿ってきたが、依然として以下のような問題を抱えていた。
- 府中駅~競艇場前駅までの運賃が380円(1999年時点)と高額な上、所要時間50分・運行間隔60分と、シルバーパスを持たない市民の足として使うには不便である[30]。
- 2003年のちゅうバス開業時に多磨町ルートが生涯学習センター経由で運行を開始したのと入れ替わりで、府31系統は旧甲州街道経由に戻された[注 7]が、この影響で府31の営業収入がちゅうバス開業直前の30%程度にまで落ち込んだ[31]。
こうした状況から、2007年(平成19年)2月の府中市コミュニティバス検討協議会の提言に基づき、ちゅうバスへの転換が決まった。
- 2008年(平成20年)3月25日 - 従来運行されていた府31系統を再編する形で開業[32]。運行間隔は60分。
- 押立町ルートは、府中駅からしみず下通り・小柳公園経由で競艇場前駅まで行き、小柳公園へ戻ったあと押立町地区経由で武蔵野台駅南口まで行く経路。
- 朝日町ルートは、府中駅から旧甲州街道経由、武蔵野台駅前の踏切を渡って武蔵野台駅南口まで行き、再度踏切を渡ったあと榊原記念病院、朝日町通り経由で多磨駅東口まで行く経路。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 開始当初より30分間隔での運行が目指されていたが、要望により2011年11月1日~2012年3月31日の実験運行を経て、同日より正式に30分間隔での運行開始[33]。
- 2017年(平成29年)4月17日 - 朝日町ルートの経路を一部変更。府中駅方向のみ、榊原記念病院の東側から旧甲州街道へ入る経路に変更し、旧甲州街道に白糸台六丁目・白糸台三丁目東停留所を新設。また白糸台三丁目 - 武蔵野台駅南口間では京王線の高架をくぐる経路に変更し、押立町ルートのみ停車していた車返団地内郵便局に朝日町ルートも停車するようになった[17]。
車両


- 現在の車両
- 日野・ポンチョ(2代目、HX系)
- 小型車、ノンステップバス。2ドアロングボディ
- 日野・レインボーII(KR系)
- 中型車、ノンステップバス。是政循環専用
- 過去の車両
- 小型車、ステップリフトバス
- CNG車は開業~2009年まで導入。ディーゼル車は2011年に1台のみ導入
2003年の運行開始時にリエッセが新車導入され、2011年の生産終了まで増備が続いた。環境に配慮し、リエッセは全て燃料に圧縮天然ガスを使用するCNG車として導入された(末期の1台を除く)。リエッセのCNG車は、ガスボンベが屋根上にあるものと、車内後部に積んだ室内CNGタイプの車両があり、後者は後部座席付近が狭くなっていた。中央自動車道の低いガードをくぐる南町・四谷循環は室内CNGタイプの車両が使用されていたが、その他は区別なく各ルートで運用されていた。
リエッセはツーステップバスであったが、降車口に車椅子用リフトを装備したステップリフトタイプが使用されており、車内には車椅子優先スペースも設けられていた。その後さらなるバリアフリー対応のため、ノンステップバスとしてポンチョ(HX系、2ドアロングボディ)が導入され、経年車のリエッセが順次代替された。
是政循環では、運行開始当初はリエッセが投入されていたが、他の区間に比べ経路の道路幅に余裕があり利用者も多いため、中型の一般路線車両が代走することがあった。2012年からは是政循環専用車として、日野・レインボーII(ノンステップバス)がちゅうバスカラーで導入されている。
車両整備などで専用車両が使用できないときは、京王バスカラーのポンチョが代走することがある。この場合も通常時と同じく前乗り・運賃先払い方式で運転される。是政循環専用車が検査などの場合は一般路線用の中型車(または大型車)が代走に入り、ちゅうバス専用の小型車は使用されない。
2017年8月より府中市郷土の森公園交通遊園内に、ちゅうバスに使用されていたリエッセ(B20803号車・室内CNGタイプ)が展示車として保存されている[34]。
2019年4月、同じ京王バス府中営業所が担当する国分寺市ぶんバスと同時に車両が更新され、CNG車のリエッセはポンチョに代替されて消滅した。ディーゼル車のリエッセは2021年4月に廃車。
-
押立町ルート(B21317)
日野・ポンチョ -
是政循環(B21207)
日野・レインボーII
リア -
押立町ルート(B20901)
※除籍済 -
押立町ルート
日野・リエッセ
一般路線車による代走(B20220) -
是政循環
日野・レインボーII
一般路線車による代走(B20916) -
交通遊園で保存されている
日野・リエッセ
(B20803)
関連項目
- 多摩地域#コミュニティバス
- ぶんバス・CoCoバス - 隣接する国分寺市・小金井市で同時期に開業したコミュニティバス。ちゅうバスと同じく京王バス府中営業所が受託し、運行形態や運賃体系など共通点が多い。
- フラットフィールド - CNG車の改造を担当。京王バスのCNG改造をすべて手がける。
- コミュニティバス
- 日本のコミュニティバス一覧#東京都
脚注
注釈
- ^ 南西に隣接する日野市では、1986年(昭和61年)から既に日野市ミニバスの運行が始まっていた。
- ^ 西武多摩川線と京王線を乗り換えるには、北多磨駅(現在の白糸台駅)から多磨霊園駅または武蔵野台駅まで10分程度歩く必要がある。ただしこれは2025年現在でも解消されておらず、市議会でも度々提言されているが、白糸台駅に車両基地が併設されている都合から、西武鉄道は移転や駅改良工事に難色を示している。
- ^ 稲城大橋の開業が1995年で、それに伴い押立町・小柳町地区における道路の改良工事が進んだことも要因にある。
- ^ 乗継先とされている「四谷方面循環」は沿道住民からの意見により、実験運行は11月からとなった。
- ^ 例えば、車返団地内郵便局バス停は押立町ルートと朝日町ルートの両方が経由するが、ここで乗継券を発行してもらうことはできない。また、四谷六丁目ルートで受け取った乗継券を、よつや苑西ルートの四谷三丁目方面行きで使用することはできない。
- ^ 武蔵野台駅行きが36分、府中駅行きが41分。
- ^ 車返団地以遠の運行は後の朝日町・押立町循環開業(府31の廃止)まで継続された。
出典
- ^ a b c d e ちゅうバスについて 府中市公式Webサイト
- ^ a b c d 『関東エリア一都六県 コミュニティバス図鑑』スタジオタッククリエイティブ、2018年、32頁。ISBN 978-4-88393-803-2。「府中市の『中(ちゅう)』と、ねずみのように機敏で小回りがきくというイメージからその名前が付けられ、かわいいキャラクターの『ちゅう太』がラッピングされています」
- ^ 土屋正忠『ムーバスの思想 武蔵野市の実践』東洋経済新報社、2004年、66頁。 ISBN 4-492-22252-9。
- ^ “コミュニティバス|沿線自治体との連携|地域社会・行政との連携”. 安全・社会・環境報告書2017 CSRレポート 社会性報告. 京王グループ (2017年). 2020年6月20日閲覧。
- ^ a b c d ちゅうバス運行路線図 (PDF) 府中市公式サイト、2018年7月20日更新、2018年7月24日閲覧。武蔵野台駅、中河原駅での無料乗継についても記載あり。
- ^ “平成5年第1回定例会(第2号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1993年3月5日). 2025年6月22日閲覧。 “(稲津偕子市議の発言) 敬老の日だって全市から行くじゃないですか、(中略)郷土の森もそうですし、芸術劇場もそうだし、生涯学習センター、そういう大きな施設に関して一応申し上げて、利用しやすいようにしていただきたいなということです。 そのためにバス路線、これ、羽村では大したものだね。赤字は市が肩がわり、4月から実施ということで、29の停留所で、公民館や警察もすべて入っているんだそうですよ。(中略)そっくり同じにすることもないんですが、少しでも利用しやすいようにしていただきたい。 (中略) 日常的にいろんな催し物に、芸術劇場等にも行けるような、(中略)バス路線というのがあればいいかなというふうに思って…(略) (上に続く茂手木正明企画調整部長の発言)その次に、御質問の趣旨は、循環という形でミニバス的なものではないかと思うんです。これにつきましては、かつて私どもの方で試算をいたしまして、議会にお諮りをした経過がございます。どのくらいの経費を市が負担しなければならないのか。 100%乗ったとして、なおかつという形のもので試算をしてお出しした経過がございます。そして、実は府中市の場合の鉄道の路線数、駅の数、市内のバス路線網、バス停留所の数、こういうもの等から御判断なさって、それはひとつの試算という形の中でそのままになった経過がございます。(中略) 先ほどの敬老会とか、単発的なものも一つあろうかと思いますが、いずれにしてもミニバスなり何なりということになると継続的に行っていくものでございますので、その辺御理解をいただければというふうに存じます。”
- ^ “平成5年第3回定例会(第13号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1993年9月6日). 2025年6月22日閲覧。 “(林辰夫市議の発言)お年寄りの方が、今、一番文化センターを利用しておると思うんです。その文化センターが府中市に11カ所あるのですが、割と距離の離れたところから文化センターに行く人や、地域がかなりあるんですね。(中略)ワゴン車が最大10人ぐらい乗れるそうですし、また、マイクロバスですと、一番少ないので15名ぐらいです。 そうしますと、かなりの路地裏の方まで運行できますし、バスの通っていないところ、そういった点も運行できるんじゃないかと思います。年寄りの方に優しくそういった施設が利用できるんじゃないかなと思っております。”
- ^ “平成9年第1回定例会(第2号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1997年2月27日). 2025年6月22日閲覧。 “(宮沢誠市議の発言)私の住む小柳町の4丁目、5丁目、6丁目を例にとりますと、確かに鉄道駅はすぐ近くにあるわけでございますが、遠い人でも七、八分あれば駅に着きますが、この駅は西武多摩川線の駅であって、武蔵境に行くには便利ですが、府中市役所に来るためには、競艇場の駅から北多摩の駅に出て、京王線の多磨霊園までまた10分程度歩いて府中駅に行くわけです。 幾ら駅に近いと言っても、方角違いのところでは、何のために府中駅南口に伊勢丹を呼び、大金をかけて再開発をしたのか考えさせられます。府中市内で買い物をせず、武蔵野市で買い物をすることになってしまいます。また、せっかく市民聖苑ができても、東府中の駅に行くこともままならないでは、それこそ、仏をつくって魂を入れずになりかねない。また、現在は高齢者社会の時代と言われています。せっかく福祉のまちづくり条例もできたことなので、ひとつ高齢者のためにも早急にバス路線の拡充をお願いします。”
- ^ “平成7年第2回定例会(第10号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1995年6月13日). 2025年6月22日閲覧。 “(田代豊治開発事業本部長の発言)ミニバスにつきましては、府中駅から生涯学習センターを経由いたしまして、車返団地まで行っております。実施いたしましたのは平成6年4月からでございまして、府中駅8時33分が1番でございまして、車返団地から折り返してくる18時ちょうどが最終でございまして、10往復、30分おきに運行いたしております。 それで、この経過でございますけれども、当初、車返団地から府中駅まで旧甲州街道を運行しておりましたけれども、利用者が少ないということで、京王と府中市といろいろと検討いたしまして現在の路線になったわけでございまして、この路線になりましてから利用者が多くなりまして、市民の方に喜ばれているというのが現状でございます。”
- ^ “平成10年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1998年11月27日). 2025年6月22日閲覧。 “(高野政男都市建設部長の発言)京王電鉄に聞きましたところ、本年4月から運行されております押立地区でございますが、3月までで1年ということでございます(中略) 乗客の声でございますが、特に押立町地区から利用されます方々は、今までそういう手段がございませんでしたので、買い物ですとか、医者に行くにしても大変よかった。そして、武蔵野台駅に寄ってくれることも大変助かるということで喜ばれてございます。 また、小柳町の競艇場駅周辺の方々は、喜んではおりますが、できればということですが、押立町まで遠回りをしないで、市の中心に行く路線にしてほしい。それと、もっと本数をふやしてほしい。もう少し朝の時間帯を早く運行してほしいなどの声があることは承知してございます。相対的にはその地区の多くの方々に喜ばれたミニバスの運行であると考えております。”
- ^ “平成11年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1999年12月1日). 2025年6月22日閲覧。 “(佐々田信子市議の発言)バス運行に対する持ち出しゼロから運行費補助への施策の転換と、それから市民参加の検討協議会設置を強く要望します。”
- ^ “平成11年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp (1999年12月1日). 2025年6月22日閲覧。 “(遠田宗男議員の発言)私たち公明党市議団では従来から、これまでの交通不便地域の解消の取り組みを初めとするミニバス路線検討委員会を設置し、ぜひ循環バスを走らせてほしいとの市民の要望実現のために取り組んでまいりました。本年4月の市議会議員選挙改選直後の5月7日には武蔵野市役所を視察、平成7年11月に始まったムーバス運行までの経過、概要の説明を受け、実際ムーバスに乗車をし、利用者の声を聞いてまいりました。”
- ^ “平成13年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2001年12月5日). 2025年6月22日閲覧。 “(網野弘夫都市建設部長の発言)新設したバス路線の経費としまして、平成9年度は東府中線でバス停24カ所、バスベイ2カ所の設置費用として2,241万8,000円、平成10年度は車返線でミニバス2台の購入費と、バス停26カ所の設置費用として3,848万2,000円、平成11年度は東八線でバス停9カ所の設置費用として422万8,000円でございます。 また、昨年度からコミュニティバス導入に向けて、基本的な考え方を見出すための基礎資料を作成するため766万5,000円、今年度は導入方策を検討するため1,516万8,000円、合計で8,796万1,000円でございます。”
- ^ “平成13年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2001年12月5日). 2025年6月22日閲覧。 “調査検討協議会のメンバーでございますけれども、学識経験者として横浜国立大学と東京都立大学から2名、関係行政機関として国土交通省関東運輸局、府中警察署、東京都北多摩南部建設事務所から5名、公共交通関係団体として東京バス協会、東京乗合旅客自動車協会から2名、府中市老人クラブ連合会、府中市身体障害者福祉協会から2名、公募市民が2名、計13名でございます。内容でございますけれども、検討協議会は市民に愛されるコミュニティバス導入の実現を図るため、市民の利便性と府中市の都市構造の特性を考慮し、多様化する市民の需要に対応するようなコミュニティバス導入の方策について提言をいただくため設立したものでございます。提言はいつになるかでございますけれども、検討協議会は本年6月に第1回を開催し、現在まで3回実施しております。今年度末まであと2回程度の開催を予定しておりまして、その中で提言をいただく予定でございます。”
- ^ “閲覧 | 府中市議会会議録検索”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2002年9月3日). 2025年6月22日閲覧。 “(網野弘夫都市建設部長の発言)コミュニティバスの御質問でございますけれども(中略)ルートの数につきましては、多磨町方面の北東ルート、是政方面の南東ルート、四谷方面の中河原駅での乗り継ぎを含めた南西ルート、北山町方面の北西ルート、そして、市中心部の循環ルートの5ルートとなります。(中略)4点目の実験運行の期間ですが、10月の中旬から各ルート、4週間を最低運行し、バスの台数から2ルートと市中心部循環ルートを組み合わせた2系統の方法をとりますので、12月中旬までの期間となる予定でございます。”
- ^ “広報ふちゅう 2003年(平成15年)11月11日号”. 府中. p. 8 (2003年11月11日). 2025年6月22日閲覧。
- ^ a b c d e f 広報ふちゅう 2017年(平成29年)4月1日
- ^ a b c d ちゅうバス北山町循環・よつや苑西ルート経路変更のお知らせ (PDF)
- ^ a b c d e f g “ちゅうバス停留所の新設及び名称変更について”. 東京都府中市ホームページ (2020年3月21日). 2020年6月20日閲覧。
- ^ “【共創実現】コミュニティバスデジタル化促進事業”. www.city.fuchu.tokyo.jp. 2025年6月22日閲覧。
- ^ “[ちゅうバス1回乗車券 | RYDE PASS]”. RYDE PASS | 二次交通をもっとわかりやすく、もっと簡単に. 2025年6月22日閲覧。
- ^ “府中市地域公共交通ネットワーク再編計画の策定に係る答申について”. www.city.fuchu.tokyo.jp. 2025年6月23日閲覧。
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- ^ “店舗・施設一覧”. JAマインズ. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “広報ふちゅう 2010年(平成22年)4月11日”. 府中市 (2010年4月22日). 2025年6月22日閲覧。
- ^ “平成26年第2回定例会(第8号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2014年6月2日). 2025年6月22日閲覧。 “(今坂英一生活環境部長の発言)続きましてエの、四谷通りで四谷駐在所前から四谷六丁目バス停までの路線バスが運行しなくなったことで、再度ちゅうバスの一部ルート変更の検討と対策についてお答えいたします。コミュニティバスの導入目的は、採算面などでの課題で路線バスの運行ができない交通不便地域を解消することを目的とし、路線バスの補完的な役割を担っているものでございます。今回のように路線バスのルート変更がちゅうバスのルートに重なってしまうケースは前例がないため、改めて今回の変更で交通不便地域がどのように変化したのか検討する必要があると考えております。また、路線バスの補完的役割の面からも、今回の路線バスのルート変更が与える影響を考えますと、南町・四谷循環、四谷六丁目ルートの一部変更につきましては、今年度開催予定のコミュニティバス検討協議会においてお諮りする案件になるものと考えております。”
- ^ “四谷さくら公園拡張部分(2期)を開園します”. 東京都府中市ホームページ. 2020年6月20日閲覧。
- ^ “平成20年第2回定例会(第10号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2008年6月11日). 2025年6月22日閲覧。 “(鈴木昭環境安全部長の発言)運行開始から2年を経過したことから、平成18年1月に府中市コミュニティバス検討協議会を立ち上げ、平成19年2月に府中市コミュニティバス連絡検討調査報告書による提言書を受け、府中市コミュニティバス運行改善計画素案を作成しました。(中略)平成20年3月に、路線バスの「府31」を府中市コミュニティバスとして取り込み、朝日町・押立町循環を新設いたしました。”
- ^ “平成11年第4回定例会(第18号)一般質問”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (1999年12月1日). 2025年6月22日閲覧。 “(佐々田信子市議の発言)競艇場駅のルートですけれども、押立町や小柳町を丁寧に回っています。その点は非常に評価できるところですけれども、スタートから終点まで50分かかります。片道は 380円かかります。時間もかかり、バス代も高くなっています。しかも日中は一つ逃すと次の便まで1時間以上待つという、そういうルートになっています。市民の日常の足とはとても言えません。1台につき19人の利用があると言いますが、これは1時間以上待ってやっと来るバスに乗る人の数が19人ということです。そして、私が乗った日も利用の方はほとんどがシルバーパスの方でした。子供連れで動きたい人や70歳未満の方が手軽に利用できる金額ではない。片道 380円ということは、そういう金額だというふうに思います。都でもシルバーパスを廃止しようという動きがあることは、これまでの一般質問の中でもたびたび出ていることですけれども、シルバーパスが廃止になってしまったら、どれだけのお年寄りが自分のお小遣いの中でバスに乗って出かけようという気になるでしょうか。”
- ^ “平成19年第1回定例会(第3号)”. www.city.fuchu.tokyo.dbsr.jp. 府中市 (2007年2月21日). 2025年6月22日閲覧。 “(久保謙治都市整備部長)バス事業者に確認いたしましたが、現在、乗降者数は実数として把握していないとのことでありますので、収入額の推移でお答えをいたします。平成15年のちゅうバス導入や一部ルートの変更などにより環境が大きく変化したこともあると思いますが、平成14年度の収入を100といたしますと、平成16年度及び平成17年度の割合は約30程度とのことでございます。”
- ^ “広報ふちゅう 平成20年(2008年)3月21日”. 府中市 (2008年3月21日). 2025年6月23日閲覧。
- ^ 府中市コミュニティバス運行改善計画 平成19(2007)年8月 府中市公式Webサイト
- ^ 交通遊園でちゅうバスの展示を開始! 府中市マスコットキャラクター「ふちゅこま」(公式) (@fuchukoma) - X(旧Twitter) 2017年8月31日のツイート、2018年7月24日閲覧。
外部リンク
- ちゅうバスについて 府中市公式Webサイト
固有名詞の分類
- ちゅうバスのページへのリンク