ちゅらひかり【チュラヒカリ】(食用作物)
登録番号 | 第14034号 | |
登録年月日 | 2006年 3月 20日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | ちゅらひかり よみ:チュラヒカリ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 山口誠之、滝田正、東正昭、横上晴郁、片岡知守、中込弘二、加藤浩、田村泰章、小綿寿志、小山田善三、春原嘉弘 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「東北143号」(後の「ひとめぼれ」)に「奥羽338号」を交配して育成された固定品種であり、育成地(秋田県大曲市)における成熟期は中生の晩、草型が偏穂数、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性が極強の水稲、粳種である。草型は偏穂数、稈長、稈の細太、剛柔及び葉身毛茸の有無と多少は中、止葉の直立の程度はやや立、葉身及び葉鞘の色は緑である。穂長は中、穂数はやや多、粒着密度、穂軸の抽出度及び穎毛の有無と多少は中、穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄、護穎の色は淡黄、芒の有無と多少は極少、芒長は極短、芒色は黄白-黄である。玄米の形及び大小は中、粒色は淡褐、色沢及び精玄米千粒重は中、玄米の見かけの品質は上の下、光沢はやや良、香りは無、腹白の多少は極少、食味は上の中である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は粳、出穂期及び成熟期は中生の晩、障害型耐冷性は極強、穂発芽性は中、耐倒伏性は強、脱粒性は難、地上部全重はやや大、収量はやや多である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a,i、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性は極強、白葉枯病ほ場抵抗性は中、しま葉枯病抵抗性品種群別は日本水稲型(+)である。アミロース含量は中、蛋白質含量はやや低である。「ひとめぼれ」と比較して、耐倒伏性が強いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-a,iであること等で、「はえぬき」と比較して、芒が少ないこと、穂いもち及び葉いもちほ場抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成元年に農林水産省東北農業試験場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、秋田県大曲市)において、「東北143号」(後の「ひとめぼれ」)に「奥羽338号」を交配し、4年に雑種第4代で個体選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、15年に特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
ちゅらひかり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/15 16:00 UTC 版)
ちゅらひかりは東北農業研究センターが育成した米(水稲)の品種。
「ちゅら」は沖縄方言で「美しい」の意[1]。
開発の経緯
コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまちといった食味の良い普及品種は、いずれもいもち病への抵抗性が低く、農薬による防除が栽培には不可欠である[1]。しかしながら消費者ニーズは減農薬への関心が高まっており、これに応えるため、いもち病に強く、ひとめぼれに食味が匹敵する品種を目標に開発が行われた[1]。
ひとめぼれに、いもち病に強い奥羽338号を交配し、その後代より育成されたのがちゅらひかりである[1]。
無防除栽培の試験では、ちゅらひかりはひとめぼれよりも1アールあたり約90キログラム多く米を収穫できた[1]。
沖縄県
ちゅらひかりは沖縄県で奨励品種に採用されており[1][2]、ひとめぼれと共に沖縄県産米の代表銘柄となっている(2022年時点)[2]。
出典
- ちゅらひかりのページへのリンク