木造浄業坐像とは? わかりやすく解説

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木造浄業坐像

主名称: 木造浄業坐像
指定番号 3431
枝番 00
指定年月日 1992.06.22(平成4.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 1躯
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  浄業(曇照律師一一八七-一二五九)は建保三年一二一五入宋して戒律究め帰国貞応二年(一二二三)頃、戒光寺建立、律学道場とし、泉涌寺の俊〓のいわゆる北京律の開創続いて京都における戒律復興貢献した。のち再度入宋帰朝後正元元年一二五九)七三歳で示寂した。
 戒光寺は五メートル超える本尊釈迦如来立像重文)で名高い当初八条猪熊にあった移転繰り返し現在地移ったのは江戸初期である。本像は本堂左の間に安置される材の寄木造玉眼嵌入彩色像で、前後二材製の頭部をこれも前後二材よりなる体幹部に〓差しとし、両体側両足部等を矧ぎ寄せ構造になる。
 背をかがめ合掌する姿は晩年、静室で念仏三昧専心したという様子写したものであろう椅子坐り垂裳巡らす形制は禅宗いわゆる頂相ちんそう彫刻共通するが、両袖前方大きく懸け袈裟末端左側方に長く垂らす点は類例見ない面長鼻梁口唇の薄い女性的な風貌に、微笑するかのごとき穏やかな表情浮かべるさまが神経の細やかな写実的手法表される。また丸めた背筋の線と、前方懸かる両袖大胆な扱いにより像の側面観大きな動き与えられている点も注目すべきである。その制作年代浄業示寂正元元年をさほど降らぬ頃と見てよかろう律宗僧侶肖像彫刻はあまり遺品恵まれないが、本像はその最も早い頃の、しかも優れた作例として貴重である。



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