朝廷三師
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「彩雲国物語の登場人物」の記事における「朝廷三師」の解説
霄 瑤璇(しょう ようせん) 声:石井康嗣 / 柴田秀勝 / 青年:高木渉 朝廷三師(実務には携わらないが、王の教育係や相談役といった役割を務める名誉職)の一人で、太師。口元を覆う、豊かな白髭をたくわえる。若い頃は黒髪で髭は無かった。王のためなら何でも犠牲にする、食えない爺さん。鬼畜。奇人の素顔には免疫がある。 彩雲国を滅ぼすのではないかと期待して、紫戩華に仕えるが、旺季が助命されたことで当てが外れた。それでも長年、尚書令と宰相を務めた。旺季が王になる為の捨て駒として、紫劉輝を王に据えた。後宮に籠る劉輝を引き摺り出す為、紅秀麗を仮の貴妃として雇った。王として仕事をする劉輝を見て、思っていたより良君の素質があったことに戸惑っている。よく劉輝に嘘を教えてからかっている。 茶鴛洵の死後、本物の茶家当主の指輪を守り、最後まで茶家更生に陰ながら助力した。英姫には頭が上がらない。本当は英姫に思いを寄せていたが、彼女が鴛洵を愛しているのを知っていたので身を引いた。櫂瑜が苦手で、彼のことを「筋金入りの格好付け」と称した。珠翠の後見人。黒狼に命令することができる現在では唯一の人。実は彩八仙の1人、紫仙で紫霄と呼ばれる。上治16年、秀麗の死に伴い、自分に関する記憶を全て消した。その後、鴉の姿で王宮内に度々出現する。 宋 隼凱(そう しゅんがい) 声:小形満 / 塚田正昭 太傅。髪質は硬い。剣の太刀筋で静蘭の正体を見破る。劉輝の剣の師匠。あまりにも厳しすぎて誰もついていけないので、引退後は指南役にも選ばれなかった。奇人の素顔には免疫がある。紫戩華の時代から国一番の猛将。戩華から「沈丁花」を下賜された。恋愛に関しては晩熟であり、妻と出会って結婚するまでに丸5年、初めて逢引に誘った言葉が「悪徳剣道場へ道場破りに行くから一緒に来るか」、新婚旅行が「全国戦場跡巡り」であった。妻と交わした恋文を未だに大切に所持している。 誰の記憶からも消し去られたはずの霄 瑤璇の事を唯一覚えており、酒と3つの盃を準備していた。短編「冬の華」では隠居した後、死去している。 茶 鴛洵(さ えんじゅん) 声:坂東尚樹 / 丸山詠二 太保、茶家当主、縹英姫の夫。傍流ではあったが、茶家直系の男子がすべて死んだ為に、茶家当主に就任。自らは朝廷に伺候し、貴陽から舵取りをした。一族には鴛洵が暗殺したと認識されているが、実際は当時の茶家直系長子が鴛洵に当主の座を渡そうと直系男子全員を毒殺し、自身も自刃した。『はじまり』の9年前、準試にも受かっていない燕青を茶州州牧に推し、後見する。霄太師の上に立つため静蘭を王にしようとするが、計画は失敗し、霄太師に殺された。しかし、その真意は腐敗した茶家を糾弾する口実を与え、茶家の更生を願うものだった。死んだ後は茶家の当主印に魂を宿し、若い姿で茶州へ赴く前の秀麗達の前に現れた。克洵が次期茶家頭首になることを予想していた。紫戩華から「菊花」を下賜された。老年期は好々爺だったが、20代後半の頃はやや神経質な顔立ちで、意志の強い眼差し、少し寄った眉根、引き結ばれた薄い唇が印象に残る。作者曰く「彩雲国で1、2を争うほどいい男」。
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