昭和四十六年_大久保清の犯罪とは? わかりやすく解説

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昭和四十六年 大久保清の犯罪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 13:26 UTC 版)

昭和四十六年 大久保清の犯罪
ジャンル ノンフィクションドラマ
原作 筑波昭『昭和46年、群馬の春 大久保清の犯罪』
脚本 池端俊策
演出 山泉脩
出演者 ビートたけし
手塚理美
音楽 三宅榛名 
時代設定 1971年
製作
製作総指揮 堀川とんこう
プロデューサー 八木康夫
制作 TBS
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1983年8月29日
放送時間 月曜21:02 - 22:54
放送分 112分
回数 1
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昭和四十六年 大久保清の犯罪』(しょうわよんじゅうろくねん おおくぼきよしのはんざい)は、1983年8月29日の21時02分 - 22時54分にTBS系列で放送された、単発のテレビドラマ。副題は「戦後最大の連続女性誘拐殺人事件」である。

概要

1970年代後半から80年代にかけて、土曜ワイド劇場『戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件』(1979年、テレビ朝日系、主演・泉谷しげる)を皮切りに、TBSの実録ドラマシリーズ3作が次々につくられた[1]。本作『昭和四十六年 大久保清の犯罪 戦後最大の連続女性誘拐殺人事件』、『イエスの方舟 イエスと呼ばれた男と19人の女たち』(1985年)、『説得 エホバの証人と輸血拒否事件』(1993年)がそれで、いずれもビートたけしが事件の主役を演じている[1]。制作発表会見は、1983年4月11日に行われる予定であったが、遺族や被害者からクレームが起こり、急遽中止となる出来事もあったが、実録ドラマシリーズ第1作となるこの作品は、筑波昭『昭和四十六年、群馬の春 大久保清の犯罪』(草思社)を原作に、群馬県で8人の女性を殺害した大久保清の半生を描いた[1]

芸術家コミュニストを気取って、白い高級車を乗り回し、若い女性を手当たり次第にくどく。そして強姦して殺害する[1]。この芸術家気取り(精神の高みへの願望)と醜悪な性の歪みは、どこからくるものなのか[1]。脚本の池端俊策は、その精神的分裂の根源を大久保清の家族関係のなかに浮かび上がらせた[1]

この作品でプロデューサーデビューを果たした八木康夫は、お笑い芸人・たけしの毒に惹かれての主役への起用だったといい、その存在感への期待が実録ドラマシリーズを誕生させる[2]。その頃、たけしは『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)などで、人気絶頂のお笑い芸人であり[1]、フジの金曜ドラマシアター第1回放送作品である実録犯罪史シリーズ金の戦争 ライフル魔殺人事件』(1991年)でも主役を演じ、金嬉老に扮した。

映像ゾフトとしては、ジャパンホームビデオからVHSで販売され(廃盤)、TBSチャンネルBS-TBSで放送されたこともある。

因みに、たけし率いるたけし軍団に、かつて新大久保清というお笑いタレントが在籍していた。この芸名は、本作の制作時期に彼が弟子入りしたため、たけしの思いつきで付けられた。

キャスト

犯人とその家族
事件関係者
  • 瀬間宏子(21)(殺人の被害者):手塚理美
  • 瀬間彰(36)(宏子の兄):辻萬長
  • 瀬間好枝(30)(彰の妻):菅本烈子
  • 広島幸枝(18)(ナンパされた女子高生):志方亜紀子
  • 片桐真美(19)(強姦の被害者):岡本かおり
  • 神崎陽子(17)(ナンパされた女子高生):紗貴めぐみ
  • 山村郷子(20)(殺人の被害者):八神康子
  • 大川美知子(17)(殺人の被害者):川上麻衣子
  • 小林孝子(21)(殺人の被害者):太田あや子
  • 森川周蔵(48)(榛名公園の管理人):奥村公延
捜査陣
その他

今西正男木場剛岡田和子川村一代草村礼子久保晶寺島幹夫神山卓三桑原一人

スタッフ

  • 原作
  • 脚本
    全てTBSで放送されたビートたけし主演の『あばずれた女神たち』(放送時タイトル『みだらな女神たち』)、『昭和四十六年、大久保清の犯罪』、『イエスの方舟』、『寛延版忠臣蔵』(放送時タイトル『忠臣蔵』)のシナリオを収録。
  • 音楽:三宅榛名
  • 演出:山泉脩
  • 演出補:山津俊一、中野昌宏、高木郁夫、上條晃、杉山登
  • プロデューサー:八木康夫
  • 制作:堀川とんこう
  • 製作著作:TBS

脚注

  1. ^ a b c d e f g こうたき 2019, p. 303.
  2. ^ こうたき 2019, p. 304.

参考文献

  • こうたき てつや『昭和ドラマ史』映人社、2019年2月。 ISBN 978-4871002394 

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