春木駅停車の急行(-急行-・白線急行)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:20 UTC 版)
「南海本線」の記事における「春木駅停車の急行(-急行-・白線急行)」の解説
通常の急行停車駅に加え春木駅に停車する急行。車両の種別表示幕(方向幕)に、朱地に白線を加えた白文字で「-急行-」(「急行」の文字は従来より小ぶり。旧式の表示幕の場合は「 - 急 - 」)と記載されていたために、鉄道ファンなどの間では「白線急行」と形容されていた。 後述の空港急行および羽倉崎駅発着の区間急行の前身として、難波駅 - 泉佐野駅・羽倉崎駅間で定期列車が頻繁に運転されていた。また、難波駅 - 多奈川駅間で運転された多奈川線直通の淡路航路連絡急行「淡路号」もこれに含まれていた。春秋の行楽シーズンや夏の海水浴シーズンには和歌山市駅まで延長運転され、盆や年末年始の帰省シーズンには特急運転時間帯以外に和歌山港駅まで延長運転されたため、これに対応した和歌山市・和歌山港行の「-急行-」または「- 急 -」表示の方向幕や赤い縁取りの標識板が用意されていた。なお、単なる「急行」として運転される春木駅通過の和歌山市駅発着の急行は、岸和田競輪開催時には春木駅に臨時停車するが「-急行-」としては運転されず、あくまで春木駅に臨時停車する「急行」として運転された。 1993年に多奈川線直通の急行「淡路号」が廃止。1994年6月の空港線開業に伴う種別整理により「空港急行」に名称を変更して運行区間を現在の難波駅 - 関西空港駅間に変更、その後9月の関西国際空港開港に伴うダイヤ改正で羽倉崎駅発着(車庫引き上げを兼ねて運転されるもの)は区間急行に統合され、定期列車としての運転は一旦消滅。その後は岸和田競輪開催時の春木駅臨時停車の急行が「-急行-」表示を掲げ運転されていたが、それも2005年の昼間時の急行廃止により姿を消した。その後、岸和田競輪開催による春木発の臨時急行を設定したこともあったが、2017年1月のダイヤ改正では難波0時08分発の泉佐野行き(難波・新今宮・天下茶屋駅からの泉佐野方面への最終。堺と泉佐野で普通車羽倉崎行きに接続)下り1本が久々の定期列車として設定されることになった。再設定当初は6両編成であったが8月の高野線ダイヤ改正時に8両編成へ増車されている。 なお、空港急行が強風などの影響により空港線に入線できずに泉佐野止まりとなった場合は白線急行(「-急行- 泉佐野」表示)となることもあるが、泉佐野・羽倉崎までの停車駅は区間急行と同一であるため「区急」表示とすることもある。2018年9月6日から9月7日までの南海空港線不通時には、空港急行が臨時で羽倉崎発着となり、白線急行(下り列車は「-急行- 羽倉崎」、上り列車は「-急行- なんば」表示)として運転していた。 車両に方向幕が装備される以前は、先頭車に掲出されていた種別表示の丸い標識板が赤色で縁取りされたものであったため「赤丸急行」とも呼ばれていた。空港急行がこの急行を継承した列車であるため、方向幕故障時などに使われる「空港急 難波 - 関西空港」や、関西国際空港連絡橋の通行規制時に運転されるものの、方向幕に行き先が用意されていないりんくうタウン駅発着の空港急行に使われる「空港急 難波 - りんくうタウン」の標識板にも同様に赤い縁取りが施されている。
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