旧善通寺偕行社とは? わかりやすく解説

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旧善通寺偕行社

名称: 旧善通寺偕行社
ふりがな きゅうぜんつうじかいこうしゃ
名称(棟):
名称(ふりがな):
番号 2397
種別1: 近代文化施設
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 2001.06.15(平成13.06.15)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 香川県
都道府県 香川県善通寺市文京町2-1-1
所有者名: 善通寺市
指定基準 (三)歴史的価値の高いもの
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 木造建築面積678.4m2、桟瓦葺、正面玄関ポーチ
時代区分 明治
年代 明治36頃(1903頃)
解説文: 旧善通寺偕行社は,陸軍第十一師団開庁に伴い師団将校社交クラブとして創設された。陸軍省営繕組織設計で,明治36年竣工考えられる。現在は善通寺市立郷土館となっている。
 東西長い木造平屋建で,主体部桁行約41.8mの規模をもち,北面中央突出してその中央玄関ポーチ付ける。南には庭が広がっている。
 平面は,北面突出部の中央玄関とし,その左右に同形式の応接室設ける。廊下挟んで南側中央大広間東端南北二室の貴賓室西端食堂配する
 旧善通寺偕行社は,簡明なルネサンス様式意匠でまとめられ洋風建築で,陸軍省営繕組織確立期における建築作品作風をよく伝え貴重な遺構である。
 保存状態良好で,四国地方における洋風建築普及を知る上でも重要である。

旧善通寺偕行社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 16:48 UTC 版)

旧善通寺偕行社
情報
旧名称 善通寺偕行社
用途 会館
旧用途 大日本帝国陸軍施設
設計者 木村宗八
管理運営 善通寺市
構造形式 木造
建築面積 678.4 m²
階数 地上1階
竣工 1903年5月10日
開館開所 9:00~21:00
(一般見学は10:00~16:00)
改築 2004年〜2007年
(公開2008年4月26日)
所在地 765-8503
香川県善通寺市文京町二丁目1番1号
座標 北緯34度13分39.4秒 東経133度47分15.9秒 / 北緯34.227611度 東経133.787750度 / 34.227611; 133.787750 (旧善通寺偕行社)座標: 北緯34度13分39.4秒 東経133度47分15.9秒 / 北緯34.227611度 東経133.787750度 / 34.227611; 133.787750 (旧善通寺偕行社)
文化財 重要文化財
指定・登録等日 2001年6月15日
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旧善通寺偕行社(きゅうぜんつうじかいこうしゃ)は、香川県善通寺市文京町二丁目1番1号にある歴史的建造物。

戦前に陸軍将校の親睦及び学術研究を目的として創立された旧偕行社が、全国に社交場として建設した会館の一つである。1903年(明治36年)5月10日、旧大日本帝国陸軍第11師団の陸軍将校の集会所・社交場として、当時の仲多度郡善通寺町に建設された。2001年(平成13年)6月15日、国の重要文化財に指定された。

歴史

  • 1903年(明治36年)5月10日 - 竣工。
  • 1903年(明治36年)10月13日 - 皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)が香川県行啓の休憩所とする。
  • 1904年(明治37年) - 日露戦争激化に伴い、偕行社本館を病室として転用される。
  • 1905年(明治38年) - 土屋中将日露戦争の戦傷療養に利用される。
  • 1922年(大正11年) - 陸軍軍事大演習参観のために皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)が宿泊。
  • 1945年(昭和20年)2月 - 進駐軍によってアメリカ兵やオーストラリア兵の社交場となる。
  • 1947年(昭和22年)3月10日 - 仲多度郡善通寺町に住宅地として払い下げられる。結果的に住宅としては利用されなかった。
  • 1947年(昭和22年)5月 - 善通寺区検察局として利用開始。
  • 1949年(昭和24年) - 香川県食料事務所仲多度支所として利用開始。
  • 1950年(昭和25年) - 自衛隊クラブ・ドリームランドとして利用開始。
  • 1954年(昭和29年) - 善通寺市役所として利用開始。
  • 1969年(昭和44年) - 善通寺公民館として利用開始。
  • 1980年(昭和55年) - 善通寺市立郷土館として利用開始。
  • 2001年(平成13年)6月15日 - 国の重要文化財に指定される。
  • 2001年(平成13年)12月 - 「旧善通寺偕行社調査整備委員会」(後の「旧善通寺偕行社整備検討委員会」)発足。
  • 2004年(平成16年)〜2007年(平成19年) - 保存修理工事を実施。
  • 2008年(平成20年)4月26日 - 一般公開を開始。

建築

カフェ入口付近

東西に長い木造平屋。主体部は桁行41.8m、梁間12.7mの規模で、その北面中央を幅14.5mにわたって前面に4.5mほど突出させ、その中央に玄関ポーチを設けている。南面には幅1.4mのベランダがあり、大広間から直接南側庭園に出ることができるため、建物と庭園を一体化して使用できるようになっている。外観意匠は、ルネサンス様式で、正面中央にドリス式角柱と三角ペディメントによる車寄せポーチを構えている。

戦後は進駐軍の社交場として利用された後、検察局や市役所などの公共施設として主に利用された。2001年(平成13年)国の重要文化財に指定された後、旧善通寺偕行社整備検討委員会の指揮の下、保存修理工事が実施され創建当時の状態を基本に復元された。また、本館東側に附属棟も建設することで、偕行社本来の用途である社交場として使用する際の利便性を高めている。現在は、附属棟内のカフェ(偕行社かふぇ)が利用できる他、本館の大広間や会議室を借りて、各種団体の会合、コンサート、展示会、また結婚式や披露宴にも利用できるようになっており、重要文化財でありながら地域の社交場として活用されている。

建築概要

  • 設計 - 木村宗八(旧与北村の大工棟梁)
  • 竣工 - 1903年(明治36年)5月10日
  • 構造・規模 - 木造、建築面積678.4m2、桟瓦葺、正面玄関ポーチ付

交通アクセス

参考文献

  • 善通寺市図書館 編『善通寺市史 第2巻』善通寺市、1988年10月1日、558 - 589頁。NDLJP:9776194/303 
  • 善通寺市教育委員会市史編さん室 編『善通寺市史 第3巻』善通寺市、1994年12月25日。NDLJP:9639914 
  • 旧善通寺偕行社整備検討委員会『重要文化財 旧善通寺偕行社』(リーフレット)

外部リンク



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