日本語速記法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:35 UTC 版)
符号速記(手書き速記) - 基礎符号に、文字ではなく、表音機能を持つ図形を用いる方法を言う。平仮名、片仮名を用いるものは文字式とも呼ばれる。田鎖式田鎖綱紀が1882年に発表した方式。初めて実用化された。ピットマン式(英語: Pitman shorthand)の亜種であるアメリカのグラハム式を日本語に適用した方式。 参議院式田鎖式を基に、貴族院速記者練習所で指導された貴族院式が起源。戦後、貴族院が廃止、代わって参議院が設立されたが、参議院の事務局は貴族院のものを受け継いだので、参議院式と呼称が変更され、さらに参議院速記者養成所でさらに改良された方式をいう。複画派から折衷派を経て単画派に至ったが、再び折衷派に戻った。近年の技術革新に伴い、会議録作成に録画ビデオの活用、音声認識システムの検討がはかられることになり、2004年9月に参議院速記者養成所は養成中止を公表し、2006年12月に閉鎖された。 衆議院式田鎖式を単画式に改良した方法。友野茂三郎、西来路秀男らが改良に努力した。参議院と同様の経緯により、2004年10月、訓練生の新規募集中止を決定した。 熊崎式熊﨑健翁(健一郎)が1906年に発表した方式。 中根式中根正親が1914年に発表し、中根正世が普及させた方式。単画派で学習性のよいことが特徴である。超中根式中根正親の門弟、森卓明が発表した方式。のちに超中根式表象速記法、現代国語表象法と名称を変えた。アメリカのクロス式の影響を強く受けた。 石村式石村禧行(善左)が発表した方式。 早稲田式川口渉(1906年 - 1956年)らが、1930年に発表した方式。通信教育で普及した。 国字式国字常弘が1931年に発表した方式。中根式を純単画式に改良した。 山根式山根祐之が1951年に発表した方式。 V式小谷征勝が開発した方式。もとは小谷式、SVSD式などと呼ばれていた。 佐竹式佐竹康平が早稲田式を改良した方式。(1958年) 森田式森田章三が発表した方式。 機械速記 - 単独で使用するものからパソコン(PC)と併用するタイプまである。一般的なタイプライターを使用するもの牧タイプ 特殊なキーボードを使用するものステノタイプを起源とするものステノタイプを日本語化したものソクタイプ ソクタイプを電子化したものステノプコン、竹本キーボード、ステンチュラ(日本仕様版) ステンチュラ(英語版)の配列のまま日本語速記ができるようにしたものCAVER(キャバ) PC用として使用されている一般的なキーボードを元に作られたものスピードワープロ
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