日本橋本店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 15:24 UTC 版)
通称:日本橋三越本店。三越の旗艦店。東京メトロ銀座線「三越前駅」に直結しており、本館と新館で構成される。元々三井越後屋があった場所であり、東京において、江戸時代から現在まで同一の場所で続く百貨店は、当店と松坂屋上野店だけである。本館の道路を挟んで北隣には、三井財閥の本拠だった三井本館がある。本館 49,000m2+新館15,000m2=64,000m2。本館6階には三越劇場がある。 売上高は1651億円(恵比寿店、外商などを含む)。店舗別年間売上高において国内5位に位置する。髙島屋日本橋店を抑えて日本橋地区での地域一番店である。 長い歴史を待つ老舗として高いブランド力を誇り、取締役といった国内の富裕中高年や全国の法人外商に強みを持っており、叙勲・褒章を受けた人物向けのサービスなども行っている。 本館は「我が国における百貨店建築の発展を象徴するものとして価値が高い」(意匠的に優秀なもの・歴史的価値の高いもの)として、百貨店建築としては日本橋高島屋本館に次いで2例目の国の重要文化財に指定されている(指定番号:02645)。1920年代から30年代にヨーロッパで流行したアール・デコ様式が取り入れ、内装には一部大理石が用いられている。1932年の東京地下鉄道(現在の東京メトロ銀座線)開通にあたっては三越前駅の建設費用を負担した。 1935年には増築改修が行なわれ、五層吹抜けのパイプオルガンを設置した中央大ホール、人気の「特別食堂」が設置された。現在でも毎日、無料のパイプオルガンの定期演奏が行われている。 1960年、三越創立50周年を記念して、日本橋本店本館の中央ホールに、佐藤玄々(さとうげんげん)制作の巨大木彫『天女像 まごころ』が設置され、現在は日本橋三越本店における象徴的存在である。 2016年5月、総額200億円を投じる改装計画が発表された。デザイナーには建築家の隈研吾を起用した。 2020年には改装の一環として、新館6階に三越として初となる家電量販店であるビックカメラがテナントとして入居した。店員は三越ではなくビックカメラの社員が担当するが、ビックカメラの赤いベストではなくスーツを着用して接客を行う。百貨店業界としても珍しい取り組みであり、普段のビックカメラでは取り扱えなかったような富裕層向けの高級家電を販売するとともに、三越としてはマーチャンダイジング(MD)の拡充を狙っている。 詳細は「三越日本橋本店」を参照 ウィキメディア・コモンズには、日本橋三越本店に関連するカテゴリがあります。 日本橋三越本店新館 本館内部 本店が隈研吾を起用し全館リモデル 三越劇場 屋上花園 本館エントランス
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