江戸時代から現在まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:17 UTC 版)
「アコーディオン」の記事における「江戸時代から現在まで」の解説
日本へは江戸時代の末に伝来した。美保神社には、嘉永2年(1849)に奉納された「日本渡来最古のアコーディオン」(1841年頃、ウィーンで製作された小型の1列ボタンのダイアトニック・アコーディオン)が現存している。五雲亭貞秀の幕末の錦絵にも、アコーディオン(現在と左右が逆の古いタイプ)を弾く米国女性が描かれている。西南戦争で最後まで西郷隆盛と行動を共にした村田新八がアコーディオンを好んで弾いたことは有名である。 その後、日本ではアコーディオンの流行期と衰退期が交互に繰り返した。金子元孝によると、明治30年代の関西での「手風琴」大流行、昭和10年代から20年代、1960年代(昭和35年から昭和44年)がアコーディオンの「わが国における三つの黄金時代」であった。 当初、アコーディオンは輸入品ばかりであったが、明治30年代に入ると国産の「手風琴」の製造販売も見られた。ただし当時の国産品はリードに問題があったようで、明治30年代後半に姿を消してしまった。国産アコーディオンの量産が軌道に乗るのは、昭和の初めの「トンボ一号」あたりからである。 2021年現在、JAPC(日本アコーディオン振興協議会)やJAA(日本アコーディオン協会)、AAA(全関西アコーディオン協会)、関東アコーディオン演奏交流会、CAC(中部アコーディオンクラブ)をはじめ数多くの関係団体が存在し、アコーディオンの普及と振興を図っている。
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