佃島盆踊り(念仏踊り)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 16:15 UTC 版)
「佃 (東京都中央区)」の記事における「佃島盆踊り(念仏踊り)」の解説
東京都指定無形民俗文化財(民俗芸能)。1976年(昭和51年)1月16日指定。指定名は「佃島の盆踊」。 曜日の並びに関係なく、毎年7月13日・7月14日・7月15日に実施される。場所は、佃1丁目の、佃小橋付近。音頭を取る人が太鼓に合わせて櫓の上で歌い、踊る人はその櫓を輪になって囲んで踊る。江戸幕府は、厳しい治安維持政策のために、江戸の中心部ではこの佃島の盆踊り(念仏踊り)を唯一の例外として、他で行われていた踊りを禁じた。そのため、佃島の盆踊り(念仏踊り)が、東京中心部において、江戸時代から現在まで踊り継がれる唯一の盆踊り(念仏踊り)である。無縁仏や、水難による仏の供養が目的であるため、踊る人は、まず最初に、会場に設けられた仏壇で手を合わせる。 文化財の所有者は「佃島盆踊保存会」(保存会)とされていて、この会が踊りの継承・伝承の役割を担うとされている。2017年(平成29年)11月に地元住民有志が別団体「歴史と伝統を守る佃島盆踊りの会」(盆踊りの会)を設立した。保存会と盆踊りの会は対立関係にあり、中央区が仲裁を試みている。2018年(平成30年)の夏には、それぞれの団体が別々に盆踊りを主催し、ひと夏に同じ場所で2度の盆踊りが開催された。
※この「佃島盆踊り(念仏踊り)」の解説は、「佃 (東京都中央区)」の解説の一部です。
「佃島盆踊り(念仏踊り)」を含む「佃 (東京都中央区)」の記事については、「佃 (東京都中央区)」の概要を参照ください。
- 佃島盆踊りのページへのリンク