日本トイレ研究所とは? わかりやすく解説

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日本トイレ研究所

行政入力情報

団体名 日本トイレ研究所
所轄 東京都
主たる事務所所在地 港区新橋五丁目5番1号 IMCビル新橋9階
従たる事務所所在地
代表者氏名 加藤 篤
法人設立認証年月日 2009/10/01 
定款記載され目的
この法人は、トイレ利用者所有者行政企業など連携してトイレ環境の改善に関する事業行い人々に健康や衛生的環境快適性利便性提供し国内外での公共トイレ整備不衛生な生活習慣の改善寄与することを目的とする。 
活動分野
保健・医療福祉     社会教育     まちづくり    
観光     農山漁村中山間地域     学術・文化芸術スポーツ    
環境保全     災害救援     地域安全    
人権・平和     国際協力     男女共同参画社会    
子どもの健全育成     情報化社会     科学技術振興    
経済活動活性化     職業能力雇用機会     消費者保護    
連絡助言援助     条例指定    
認定
認定・仮認定
認定   認定   旧制度国税庁)による認定   認定更新中  
PST基準
相対値基準     絶対値基準     条例指定()    
認定開始日:       認定満了日:       認定取消日:   
認定年月日:    認定満了日:    認定取消日:   
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解散理由  

日本トイレ研究所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 10:23 UTC 版)

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特定非営利活動法人 日本トイレ研究所(にほんトイレけんきゅうじょ)は、東京都港区に拠点を置く民間団体(特定非営利活動法人)。トイレを通じて社会をより良い方向へと変えてゆくことを目的とする[1]

概要

トイレ環境の改善に取り組んできた一般社団法人日本トイレ協会が前身であり、同協会が活動の幅を広げるべく、文化活動以外の事業部門を発展させ、2009年平成21年)にトイレ研究所として設立した[2]。会員は2017年(平成29年)時点で約250名で、参画企業・団体は58社にのぼる。建築家や医療従事者、絵本作家コピーライターといった、一見トイレとは無関係な肩書を持つ人たちが「トイレ向上委員」として名を連ねている点が特徴的である[3]

その活動は、子供のためのトイレ環境の改善や、公衆トイレ、商業施設のトイレ、災害時などのトイレ環境の改善をはじめ、トイレから見た社会問題の改善のためのフォーラムやワークショップなどの多岐にわたる。「子どもたちのトイレ環境」「災害時におけるトイレ対策」「多様性社会に対応するトイレ対策」を3本柱としている[3]

ほかにも11月10日が「トイレの日」に制定されていることにちなみ、2009年の同日には表参道ヒルズの公衆トイレを、プロの芸術家たちによる美術館に様変わりさせるユニークな美化プロジェクト「トイレ美術館」[1][4]2010年(平成22年)にはラゾーナ川崎プラザソルで「トイレに、愛を。フォーラム2010」と題し、「トイレから健康を考える」をテーマに睡眠・食・運動・排泄の専門家によるリレートーク、トイレで読む壁新聞『un・un(ウンウン)』の創刊など[5]、毎年の同日に様々な活動を展開している。

うんち教室

研究所の活動の目玉の一つが「うんち教室」である[6]。これは各地の小学校で低学年の生徒向けに行われ、トイレの正しい使い方やマナー、大便の知識、排便の大切さなどを子供たちに教える[7][8]。同様の活動は日本トイレ協会時代で1998年(平成10年)から「学校トイレ出前教室」として行われており、2007年(平成19年)に王子ネピアの協賛のもと、授業内容が確立され、トイレ研究所に引き継がれている[9]

うんち教室では、研究所代表である加藤篤が、王冠とマント姿で「うんち王子」を名乗り、歌やダンスなどで、子供たちにトイレと排便のことを教える[4][10]。教材にも、研究所のキャラクターとして、ヨーデル星からやってきたという設定の「ウンコビッチ博士」、女の子の「ブリットニーちゃん」、「ワンワン」ではなく「ウンウン」と吠える犬「ウンコロ犬」、色々な形と状態を表した大便「キラキラうんち」「カチカチうんち」「ドロドロうんち」「ヒョロヒョロうんち」が登場しており、子供たちが楽しく勉強できるよう心がけられている[4]

2009年4月には、研究所が制作したCD『うんちっち!のうた』も発売された。加藤篤が作詞しており、排便の大切さ、良い便を出すためのコツなどのメッセージが子供らしい言葉で込められており、完成度が非常に高いとの声もある。カップリングには英語バージョンの『Poo‐Poo Song(プープーソング)』も収録され、研究所の「思いが世界に広まってほしい」という願いが込められている[4]

子供たちからの反響も大きく、「汚い」「臭い」といったマイナスイメージを伴いがちなトイレや大便の重要さを認識し、正しい排便のために食事の好き嫌いもなくなった、など多くの感想が寄せられている[9][11]。小学校などからも多くの関心を寄せられており、トイレ研究所だけでは対応しきれないほどの盛況となったことで、研究所が指導マニュアルを作成し、養護教員ら向けの「うんち教室研修会」を開催し、指導法を教えるほどに発展している[10][11]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “電通の並河進さん、「うんち王子」の加藤篤さん招き、公共トイレの環境改善を考える”. ローカルグッドニュース (LOCAL GOOD YOKOHAMA). (2014年9月9日). http://yokohama.localgood.jp/news/1821/ 2017年7月5日閲覧。 
  2. ^ 見市紀世子 (2009年6月12日). “「うんち王子」がトイレを変える” (PDF). 朝日新聞 東京朝刊 (朝日新聞社): p. 2. http://www.j-kohyama.jp/pdf/%E3%81%86%E3%82%93%E3%81%A1%E7%8E%8B%E5%AD%90.pdf 2017年7月5日閲覧。 
  3. ^ a b 未来創人」『紲 Kizzna』第11号、日本ケアフィット共育機構、2017年、 10-11頁、2017年7月5日閲覧。
  4. ^ a b c d 寺西ジャジューカ (2010年10月25日). “トイレを研究する「日本トイレ研究所」”. エキサイトニュース (エキサイト): p. 2. http://www.excite.co.jp/News/bit/E1286853786120.html?_p=2 2017年7月5日閲覧。 
  5. ^ 寺西 2010, p. 3.
  6. ^ 見市紀世子 (2008年10月22日). “元気があればキラキラうんち 日本トイレ研究所「出前」授業”. 朝日新聞 東京夕刊: p. 14 
  7. ^ 辻村達哉他『進化する日本の食』共同通信社編、PHP研究所PHP新書〉、2009年7月1日、182-185頁。ISBN 978-4-569-70904-8
  8. ^ 「和式便所を使えない子供たちへ」ウンコビッチ博士の救いの手」『週刊ポスト』第45巻第2号(2013年1月1・11日号)、小学館、2012年12月2日、 183頁、 NCID AN1045581X2017年7月5日閲覧。
  9. ^ a b 「子どもを元気にするウンチの力」『子どもの健康科学』第14巻第1号、子どもの心・体と環境を考える会、2014年3月、 3-7頁、 NAID 40020171046
  10. ^ a b 「子どもの健康をうんちから考える」『保健室』第157号、一光社、2011年12月、 8-9頁、 NCID AN10196642
  11. ^ a b 辨野義己『見た目の若さは、腸年齢で決まる』PHP研究所〈PHPサイエンス・ワールド新書〉、2009年12月4日、201-203頁。 ISBN 978-4-569-77379-7

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