方言・地方言語とは? わかりやすく解説

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方言・地方言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:27 UTC 版)

イタリア」の記事における「方言・地方言語」の解説

等語線ラ・スペツィア=リミニ線があり、この線の北西北イタリア(西ロマニアの側)と、南東にあたる中南部イタリア(東ロマニアの側)では言葉異なる。東ロマニアに分類される中部イタリアトスカーナ州言葉中心に標準語形成されている。北イタリアではフランス語などに近い西ロマニアの言葉であるガロ・イタリア語使用するイタリア歴史的に別の国に分かれていた期間が長いため方言の差が激しいとされているが、そもそも言語成立の過程にも複雑な事情絡んでいる。古代ローマ話されていた言葉ラテン語)の俗語形である「俗ラテン語」が、ローマ消滅以降にかつての統治領(イタリア・フランス・スペインなど)ごとに統一性失って方言化した際、イタリア各地ラテン語方言イタリア地方特有の変化遂げた判断した人々が、近世になってこれらをひとつの言語体系イタリア語)と定めたことに起因する言語言語違い研究する作業古くから言語学分野行われていたが、どの程度類似性をもって「同じ系統言語」(方言)とするのか、あるいは「異な系統言語」とするのかの客観的判断はほとんど不可能で、結局は個々人価値観に頼るしかなく、民族問題領土主張との兼ね合いもあって政治的判断下されるケースが多い(「言語とは軍に守られ方言である」という皮肉も存在する)。よってイタリア語方言集合体とするか、無数の独立言語とするかは政治的に決定され当時民族主義政策基づいて方言であるとされた。近年EU統合流れから欧州各国方言地域言語認め動き芽生え始めており、イタリアで方言地域言語として承認するべきかどうか盛んに意見重ねられている。こうした現象イタリアだけでなく、同じ経緯を持つほかのロマンス諸語でも発生しているほか、ゲルマン語派ドイツ語でも方言尊重権利拡大進められている。 現在、エスノローグイタリア共和国内に以下の少数言語存在認めている。 イタリア語国家公用語ガロ・イタリア語ヴェネト州以外の北イタリアヴェネト語ヴェネト州ナポリ・カラブリア語南イタリアシチリア語シチリア州南部一部サルデーニャ語サルデーニャ州

※この「方言・地方言語」の解説は、「イタリア」の解説の一部です。
「方言・地方言語」を含む「イタリア」の記事については、「イタリア」の概要を参照ください。

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