新国連 / 人類軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 14:41 UTC 版)
「蒼穹のファフナー」の記事における「新国連 / 人類軍」の解説
新国連は世界最大の人類総意決定機構であり、人類軍は新国連が要する世界最大の軍事組織である。本部は南アフリカプレトリアに置かれている。現在の最高権力者は事務総長であるアメリカ人のヘスター・ギャロップ。 フェストゥムとミールの完全殲滅を基本総意としており、2118年には瀬戸内海ミールの急速増殖に対抗するため核攻撃を強行、日本国を消滅させるなど、総意遂行のためならば(日本)人の命すら厭わない。以後も瀬戸内海ミールの毒素を身体に保有する日本人を根絶やしにすることと読心能力でフェストゥムにアーカディアン・プロジェクト由来の技術が知られることを防ぐため、人類軍を使い幾度もアルヴィスと敵対した(竜宮島が偽装鏡面を展開し世界から隠れているのは、フェストゥム以外に人類軍から身を隠すためでもある)。狩谷由紀恵のように、竜宮島民だったが新国連のスパイとして寝返った者もいる。 一方で、アルヴィスの高度な科学技術がフェストゥムに対し相応に有効であると認めており、ファフナー・ノートゥングモデルの奪取を目論んだり、ミツヒロ・バートランドや日野洋治など竜宮島の重要な技術を知る者が島を出た際には新国連に迎え入れている(本来アルヴィスだけが保有していたファフナーを人類軍が建造出来たのも、このような理由によるもの)。 『EXODUS』の時代(2150年、2151年)にも、交戦規定アルファの発令でフェストゥム殲滅を優先する新国連の姿勢に変化はないが、実際にフェストゥムと戦う人類軍では半世にも及ぶ戦いで多くの人材が喪われ、大将だけで100人いうほど階級が意味を成さなくなるまでに疲弊した実態と竜宮島(D・アイランド)がミールを人類に有益なものに変容させたことが知られ、ナレイン将軍率いるペルセウス中隊のように竜宮島に協力を求める部隊も現れるが、積年の因縁と人類軍全体の動向が不明瞭なために故に正式な同盟は困難な状態。 同時期にヘスターの主導で実行されている人類救済の「トリプルプラン」が既に破綻しているにも拘わらず、方針を変えないばかりか人類に有益なミールを擁する竜宮島とペルセウス中隊を抹殺しようとするなど、ミツヒロの死後はヘスターの独裁政権となり、この独裁に反感を抱くバーンズを中心とした人類軍将校や将兵がヘスターを始め「トリプルプラン」推奨派の官僚と士官達を暗殺して人類軍の指揮権奪還を図っており、既に新国連に人類軍をまとめるだけの力は失われている。そして壊滅させた第三アルヴィス・海神島から奪ったコアをヘヴンズドア作戦にて入手したミールと同化させることで「プロメテウスの岩戸」として機能させ、世界唯一の宇宙ステーションたるアザゼルD型種・ベイグラントをもって、「トリプルプラン」を隠れ蓑に「第四プラン・赤い靴作戦」による衛星通信の独占及び他フェストゥム群の誘導、そしてそれらによる人類選別計画が明かされた。 やがてプロメテウスがヘスターらの非道により募らせた憎しみによって蜂起、太平洋生存圏を中心とした人類軍は乗っ取られてバーンズを総帥として新国連から独立すると同時に「トリプルプラン」そのものも完全に破綻する。ベイグラント群フェストゥムと共にコアの「憎しみ」で世界の支配を図る武装集団へと成り果て、竜宮島部隊とアルタイルとの交信権をめぐり大決戦に臨む。しかし、新国連という大義を失った後のわずかな期間で統制が取れるはずもなく、史彦から全部隊にフェストゥムとの共存に関するデータが送られたことで、作戦そのものが頓挫した。 『THE BEYOND』では引き続き新国連旗下の人類軍とダーウィン基地を本部とするバーンズ率いる独立人類軍に別れてフェストゥムと交戦を継続している。
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